柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

書を捨てて街へ出る

このあと、京都の古い町家で坂本さんを囲んでお話。彼の5万5千キロ旅行のなかでの話を質問をどんどん織り交ぜながら聞かせてもらった。ただどこへ行った、どれだけ走ったという自分が達成した事に対する自慢話ではなく、どこで何を感じたのか・どういう気持ちになったのかということを聞けてとても面白い。僕自身がこれからここまでの旅に出る事はないとしても、人との出会いを通じて視野を広げて行きたいなと強く感じることができたし、彼の人間性がダイレクトに伝わって来てとてもいい時間だった*1
さらに盛り上がって京都はだるまやでおばんさい。自転車ツアーに参加した人のみならず、だんご三男の『おじさん』、某禅寺の副住職さん、なまずの研究をしている若手の学者さん、歴史の研究をいろいろな大学でしてきた法律事務所の方、自転車大好きだと言うジャズシンガーなどなどバラエティに富む面々総勢20人以上で盛り上がる。話す内容は趣味の事とか興味がある事とか、仕事の話なんて全く出ない。いつも会社の面々と飲みに行くとどうしても共通点の会社の話・仕事の話にばかりなりがちで毎回判を押したような内容になりがちだけど、こういう広がりのある話をできるのって本当に幸せだ*2。坂本さんにも著書にサインもらっちゃったりしてちょいと嬉しい。次またどこかに今度はもうちょっとロングライドでご一緒できたらいいな。

盛り上がった面々は場所を素敵な町家に移して飲み続ける。残念ながら帰る事にしていたので今回は断念したけれども、ちょっと覗いて少しだけ過ごしただけでも、とても素敵な場所。大勢でわいわいがやがや夜通ししゃべるもよし、ふかふかの布団で寝るも良し。是非また次は夜通し参加組に入らなきゃ。人数がかなり多かった事も会って一人一人とそこまで話せた訳ではないけど、もっと話したい・もっと知りたいと思うような人たちばかりだった。
すっかり酔っぱらってしまったので帰りのクルマは彼女が運転。だんご串くんといっしょにああいう所にもっと関わって行きたいなーとか、今度夏には南アルプスにいっしょに登りたいなとか夢はどんどん膨らむ。まずは淡路島一周センチュリーライドかな?こんな素敵な一日を企画してくれただんご三男に感謝しながらぐっすりと眠った。

*1:別に世捨て人って感じでは全くなく、いい意味でしたたかなところもある。こういう人ってかっこいい。

*2:ついつい会社のうちにこもって内向きになっていることを感じ入る