柿の種中毒治療日記

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Self-confidence, Pride, Self-Esteem

今日のランチタイムはサブウェイのテイクアウトをみんなで食べながら、リーダーシップに対する理解を深めみんなでディスカッションをするセッション。最近うちの部署で取り組んでいるホットトピックなのだ*1。リーダーシップと一括りに言っても色々なモデルがあるけど、今日のトピックはリーダーシップを支える一要素としてのSelf-confidence。ようはどういう風にして自信をつけてリーダーシップを効果的に発揮できるようにして行くのかといった話。自信って人を説得し信頼を得てリードして行く時には必要不可欠だ。普段から実践している事/しようと心がけている事も多かったけど、改めてフレームワークにしてみるとなかなか面白い。
夜には新入社員を交えて夕食&その後ちょっと二人で飲みに。そこで自信とはちょっと違うんだけど、自尊心ということについて話し合った。彼は東大卒だけど、まあ結構誤解されやすいタイプだろう。記憶力・地頭といった受験序列的な尺度で言えば当然頭はいい。ただ「結果を出すために、人との建設的な関係をいかに構築し、相手の気持ちを察知して場合に応じてふさわしい言葉/行動を選ぶ」という対人関係力も総合的な「頭の良さ」に入ると考えるとそこはまだまだ不十分。いいかえるとコミュニケーション力に伸ばす余地ありってこと。本人は気をつけようとはしているんだろうけど、言葉の選択があまりうまくない。時々言葉の端々から彼が自分と他人を相対的に評価して序列をつけるという思考回路からまだ卒業できてないんだなというのが感じられる。
こういう話をしていると、僕自身入社したての頃に「お前プライド高いだろ、他人の事を馬鹿だと思ってるんじゃない」というようなニュアンスの事を言われてひどく落ち込んだのを思い出す。自分の中ではそんなことない、って思ってたしね*2
でも逆にアメリカに行っている間にはトレーナーに「self-esteemを持て」というような事を何度も言われた。prideが高いのにself-esteemがないってどういうことだろうってやっぱりその時は悩んだもんだ。ただいつの間にか僕の中でもその2つの間に明確な区別が出来ている事に気付く。
Prideを辞書でひいてみると、いろんな意味がある。それに対してSelf-esteemは定義が明確。

Pride

  1. Feeling of pleasure: a feeling of satisfaction and pleasure in what you have done
  2. Respect: a feeling that you like and respect yourself and that you deserve to be respected by other people
  3. Too much pride: a feeling that you are better than other people because you are cleverer, more important etc.

Self-Esteem

  1. the feeling that you are someone who deserves to be liked, respected, and admired

Prideには良い意味も悪い意味もあるけど、Self-esteemというのはPrideの2番目「自分自身を大切なものだと思えること」。つまりPrideが高くてSelf esteemが低いというのは3があって2がないってこと。他人との相対的な尺度の中で自分が人より優位に立ってるという傲慢、うぬぼれ、思い上がりはあるけど、他人との比較ではなく裸の自分自身と向き合って自分自身を大切なSomeoneだと思うSelf-esteemはないってことなんだろう。
さらにいうと本当に他人をRespectするためには相対的な尺度で測ってちゃだめなんだ。Self-esteemをきちんと持てて初めてホントの意味で他人の違いを受け入れRespectできるんだと思う。
プライドが傷つくことはあっても*3、Self-esteemってもっと深いものだし、ちょっとやそっとのことで揺らぐ事のない強いものなんだと思う。そしてそういう本質的な自尊心を持ってこそ、自分自身に確固とした自信を持てるんだろうな。
なーんてことをお互い話し合った。彼はかなり素直な感じだし、これから揉まれて苦しんで、そして成長して行くところを是非見てみたい*4。自分自身のSelf-esteemの定義もこれからまた変わって行くのかもしれないしそれもまた良し。

*1:というかうちの会社では永遠に取り組まざるをえないけどさ

*2:高校生の時ってどう控えめに見積もってもかなりやな奴だったと思うけど、大学に入って自分の井の中の蛙っぷりを感じてかなり変わったと思ってたのでね。それにこの会社を選んだ時だってここには尊敬できる人たちがたくさんいるって思った事も一つの理由だった訳だし。結局これも一つの尺度の定規の幅が広がっただけで全然本質的に序列発想から変わってた訳じゃなかったんだろうけど

*3:それは相対的なものだから

*4:つーか採用したの僕だし、そうなってくれなきゃ困る