柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

バッテリー

出張の入った週の週末はなんだかのんびりしたい気分。ツタヤでDVDを3本借りて、とりあえず1本だけ見た。ケータイ持ってない時に限って旧作半額キャンペーンとかやってんだもんね。やんなっちゃう。
で、一本目はあさのあつこさん原作の『バッテリー』。今年の夏は個人的にはあまり甲子園で盛り上がらなかったんだけど、その分をとりかえそうと借りてみた。あさのあつこさんってあの女優の浅野温子さんのペンネームであろうかってなくらい無知だったんだけど、家でネットで検索してみたら全然違った。うーん、ひとつ心のもやもやが解決だ。
で、肝心の映画の方。主人公はものすごく才能あふれるピッチャー。ただ周囲からは孤立しがちで、傲慢だととられがちな性格。病弱な弟がいるために母親からも素直に愛情を受ける事なく、「弟の事考えた事あるの?」とか言われちゃう。うわー、抑圧されてるなー。周りにも『野球は君たちの物じゃない、学校と教育委員会のものだ』みたいなことを抜け抜けとぬかす校長や、主人公の事を気に入らずにリンチする風紀委員とか。いやー、すごい設定だ。風紀を守るため権力を振りかざす風紀委員が暴力沙汰。子供の頃の爽やかな思い出を思い出すなんて軽い内容ではなく、むしろ嫌だった学生時代を思い出す内容じゃない?
そんな中、自分のボールをしっかりキャッチしてくれる相棒と出会い、紆余曲折を経ながらもお互いに信頼関係を築いていく。キャッチャー役のこの笑顔がすげーいい。ミットをポンっと叩いてにかっと笑って『よしこい!』って言ってくれるときっと100%信頼して投球できるよね。いいなー、こういう関係。
ただ見ている最中はなかなか面白かったんだけど、見終わってみると今イチ拡散した印象だ。おじいちゃんとか野球部顧問の先生とか、ヒロインの女の子とかもっとからみがあっても良かったと思うんだけどね。なんか話の必然性が弱いというか*1。やっぱり原作付きの長い長い話を端折ってるからだろうか。もう一度借りてみるかと言われると微妙だけど、一度見る分には満足。スポーツいいなーといういつもの結論に落ち着いた。

*1:ま、別に必然性でつながってなくてもいいんだけど