柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

ロード・オブ・ザ・リング

はじめて見たのはアメリカに研修で3ヵ月半行ってたときのことだった。ホストファザーのボブのうちで、二人で夜にテレビで見たんだった。当然字幕はないからわかんないところもけっこうあった。改めて5年ぶりに見たんだけど、ずいぶん英語が耳に入ってくるなあ。英語は大の苦手だったしこれからも大の得意に変わることは難しいと思うけどそれでも進歩したもんだ。
しかしボブは元気だろうか。当時もう60過ぎの男やもめのお爺さんで、とても広い家に住んでいた。家の中はすごく古風な感じで、僕の住まわせてもらっていた部屋のベッドの高さは腰の高さくらいまであってなんか映画に出てくる古きよきアメリカを髣髴とさせるものだった。僕以外にも下宿人を住まわせていて、アメリカ人の学生が二人住んでいたな。一人は緑のゴルフワゴンに乗る女性。もう一人は気のいい男性。
何人も自宅に住まわせていたことが物語るように彼は面倒見のすごく良い人だった。彼は料理は不得意で、僕も不得意だったので家で一緒にご飯を食べることはそれほどなく、よく外に一緒に食べに行っていた。ファーストフード好きだったからタコベルやマック、スカイラインチリなんかによく行ったんだけど、一度連れて行ってくれた『本物のハンバーガー』は本当に美味しかったな。近所の人たちのパーティにも一緒に連れて行ってくれて、いろんな人と知り合いになった。僕が初めてのアサインメントの連絡を日本から受けて、プラント勤務になったんだよと言った時に僕の発音のまずさから最初「え、フランスだって?それは素敵じゃないか」と大喜びしていた彼の顔が懐かしい。
インターネットの発展した時代だから連絡は取れるはずだったのに不精にもなにも連絡してこなかったことを少しだけ悔やむ。今彼が元気にしているかどうかもわからないけれど元気だったらいいな。これからの出会いはひとつひとつ大切にしていきたい。
ロード・オブ・ザ・リングとはまったく関係のないお話。

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