柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

ヌードを超える露出っぷり

朝から病院にMRIを撮りに行ってきた。人生二度目のMRI。大学時代に核磁気共鳴の理論は勉強したはずだけれども、とっくのむかしに忘却の彼方へと消え去ってしまった。そんなことはともかく、おなか周りを輪切りにしてレントゲンじゃ見えない椎間板を検査するのだ。
事前チェックで金属を体に埋め込んでないことや、ピップエレキバンみたいな金属を付けてないことをチェック。閉所恐怖症ですかという問いもちょっと考えてNoをチェック。それから服を着替えて体を固定され、説明を受ける。MRIは動きに弱いので30分じっとしとくんだって。ガンガンゴンゴンという音がうるさいので耳栓も装備。眠くなったら寝てもいいですよ、万一の場合はこれを握ってくださいねと緊急ボタンを渡されて、いざ機械の中に。
スライド式のベッドが滑るように機械の中に送りこまれていく。スターウォーズにでも出てきそうな乳白色のプラスチックの壁が目の前にせまる。明滅するランプが恐怖感をあおる。さらにベッドが中に送りこまれて足下の方にわずかに見えていた外の部屋も見えなくなった。どきどきどきどき。なんか軽くパニックになりそう。あ、ぼくは閉所恐怖の気があったんだ。緊急ボタンを押して今すぐ出たい衝動に駆られる。なんとか目をつぶって、ここが狭い空間だということを頭から追い出した。うーん、ぼくは意外に繊細だったのだな。耳栓越しにガンガンと鳴り響く音もうるさいし、とてもこんなところで寝るなんて無理だよ。早く時間よ過ぎてくれ。
ガンガンという音がグワングワンにかわったり、たまになるブザー音を聞いてたら・・・たまに体びくっとさせて完全に寝入ってた。夢もみずにぐっすり。あ、繊細でもなんでもなかった。
診断の結果は最高ではないけれど最悪でもなかった。ちょっと椎間板ヘルニアになりかけているけど、神経を圧迫したりするようなシリアスな状況ではない。だからまだブロック注射とか手術は必要ないんだって。ただし腰椎3/4/5番の間の椎間板は変成しちゃって弾力を失ってる状態なんだって。弾力を失うと衝撃に耐える能力も落ちてヘルニアになりやすくなる。残念ながら椎間板は一度変成してしまうともう元には戻らない。これからはいかに悪い姿勢を避け、体幹部の筋肉を鍛えて腰椎に負担がかからないようにするかがが鍵なんだって。
もう二度と戻らないというのは悲しいけれど、前向きに体を鍛えてこいつとつきあって行かなきゃね。

MRIでは水分を含むところが白く映る。下から3、4、5個目の骨の間の椎間板が他と違って黒くなっているのが変成してるということ。水分が抜けて硬化してるということかな。4、5番目の腰椎の間の椎間板は後ろに飛び出しかけていて、軽いヘルニア気味。ただし、まだ神経を圧迫しているわけではない。背骨の右側に見える白い帯状の部分に髄液が満たされていて、その中に浮かんでいる神経が黒く見える束。輪切りでみると神経の束の断面まで見えて面白い。つーか、なんか恥ずかしくなってきた。