柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

のんびりいく

マニラ三日目。いよいよ色々な手続きが始まる。朝からホテルのロビーで今日市内を案内してくれるエージェントと待ち合わせ。このエージェントはぼくのrelocationをすべてコーディネートしてくれているわけではなく、家探しとCity orientationを担当してくれる不動産屋さんみたいな人たち。GigiとMichelleという女性二人組みだ。
9:00-9:15の間にホテルで待ち合わせという結構アバウトなスケジュールを渡されていたんだけど、案の定というべきか彼らが現れたのは9:30くらい。ま、そんなの気にしない気にしない。今の会社で働き始めて7年。いろんな国の人と働く機会に恵まれたおかげで時間に来ないとかそういうのにもずいぶん耐性ができたようだ。
こないだナショナルジオグラフィックを読んでいたら明治時代の日本人はすごく時間にルーズだったという面白い記事があった。そのため国を挙げての「5分前行動」運動をやりつづけ、チャイムなんかを学校だとか職場に導入し、苦労を乗り越えて今のような時間にめちゃくちゃうるさい国民性となったらしい。性に対しての考え方の変遷も同じくだけど、国民性が50年や100年やそこらで変わるというのはなかなか面白い。国民性とかいうと数千年の昔からなにか変わらずありそうなものだと思いがちだし、そういうところもあるにしろ、意外に移ろいやすい部分もあるのかもしれない。
話がそれた。まずはオフィスに行って事前に指定されたとおり、パスポートとSSSというソーシャルセキュリティに加入するための書類を預ける。そしてコーディネーターの指定したやることリストに従って銀行に足を運んだ。口座を開設するのだ。ところがどっこい、必要書類がない。そりゃそうだ。まだワーキング・ビザを取っていない。コーディネーターに電話をすると、今日はトレーニングに出ていてお休みとのこと。代理の人に話をすると、ビザをとる手続きをするほうがSSSの申請よりプライオリティが高いとちょっとさっきまでと違うことを言われた。ビザを取るための手続きをするにもパスポートの原本がいる。てなわけで急遽オフィスに引き返してさっき預けたパスポートを取り戻した。SSSにはパスポートのコピーでいいとのこと。
さらなる不都合は重なる。ビザ申請の手続きをやってくれる弁護士事務所のアシスタントがオフィスにパスポートを取りに来ていたのだけど、あえないから帰っちゃったそうなのだ。で、Gigiがコーディネーターに電話をしてくれて、待つより早いから直接弁護士事務所に行ってくださいとのことになった。待つより動けだ。で、車に乗ってしばらく走っているとコーディネーターからGigiに電話。やっぱりSSSがプライオリティで、かつパスポートの原本が要るから戻れとの指令。
はは。なんだかロールプレイイングゲームをやってるようだね。何がどういう順番で進められるかをコントロールするのがコーディネータの仕事ではないのかいな。ただ救いなのはGigiとMichelleがすごくてきぱきしているということ。コーディネーターの仕事のいい加減さは正直日本人のスタンダードからするとため息が出る感じだけども、それでフィリピンの人たちの仕事がいい加減だとか一般化してはならないなと感じるしっかりっぷりである。彼女たちの仕事でもないエリアだろうに、コーディネータと連絡しながらにこやかさを絶やさない。とても気持ちいい人たちだな。
異文化の人たちと付き合っていく上で、大きなレベルで国民性や文化の違いを理解することはとても大切だと思うと同時に、ステロタイプな見方にならないようになと思うよ。
さて今日は他にもマカティ・メディカル・センターを見学し、グロリエッタという大きなショッピングモールで昼食をしてゴールドジムを見学。さらに大使館に行って婚姻証明書の英訳を依頼。マニラ日本人会に入会条件の話を聞いて、今度働くことになるオフィスに挨拶に行った。チームのメンバーと上司、それから今働いている人たちに挨拶をして2時間ちょっとオフィスで過ごしてホテルへ。いやー、もりだくさん。