柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

悩みの種

6日間のマニラ滞在を終え、帰国。関空に降り立った瞬間むっとする空気。日本は思った以上に暑い。フィリピンは常夏の国だと思っていたけれども、日本の方が暑いのではなかろうか。残り2週間で再びマニラへと逆戻りだ。忙しくなるなあ。
二日間かけて見て回った家探しもどうしたものか。ロックウェルの物件とフォート・ボニファシオの物件で迷っているのだけどこれが帯に短し襷に長しなのだ。
ロックウェルはGated resideceに近い作り。便利で静かなロックウェルの中で、ふたり暮らしにぴったりくるサイズのコンドミニアムにはシャワーだけで風呂がない。ロックウェル内のお風呂のある物件は高くて手が出ないか、古くなっている。フィリピンでは面白いことに手入れをしながら長持ちさせるという考え方があまりないんだって。だから築10年程度の物件でも驚くぐらい老朽化が進んでいる。スクラップ&ビルドでもなく、古くなって行く物件はそのまま古くなっていくにまかせてどんどん別の場所に新しい建物を建ててそこに移って行くのだという。不思議な国だ。
お風呂を求めて次なる中心地と目されるフォート・ボニファシオまで出ると少し相場が安くなるのだけれども、今度は建設ラッシュのただ中で騒音がひどい。ビル建設の騒音もさることながら、建ったばかりの物件で「リノベーション」が行われているのだ。おそらく建設会社は箱だけ作って内装はその部屋を買ったオーナーが人を雇って完成させるという契約形態なのかもしれない。だから、外側は完成している物件なのにまだ中はトンカントンカン至る所で工事中でその進捗具合がまちまち。一足早く内装を完成させたオーナーはすぐにでも店子を入れようとするから僕らの候補物件にも山ほど入ってたんだけど、まわりはまだまだ工事中。箱ものの工事は月曜から土曜の8時−6時までと決められているそうだけど、オーナーによる内装工事の時間は縛れないとのこと。っていうことは入居してしばらくこの騒音と揺れが続くってことだろうか。お風呂もあり広くて魅力的ではあってもそれでは安心して暮らせない。外から中まですべて建設会社が請け負って、全戸完成してから引き渡しの日本とはえらい違う。
もう一つフォート内のビルは内装工事は全部終わっているんだけど、すぐ隣に新しい高層ビルが建ち始めている。14階くらいだと50mくらい離れた先の工事現場からのコンコンという音が部屋の中に響く。騒音の比較的少ない40階はふたりではとても持て余す150平米を超える物件。しかも予算もオーバー。この先あのビルに内装工事が入り始めたら工事の音は増すのかどうなのか。ここはお風呂も広さも申し分ないけど予算と騒音のリスク高し。便利度もロックウェルには劣る。
お風呂に入るのが最高のリラックスタイムのぼくにとって、お風呂なしの数年間はきびしいんだけれども。ここまでお風呂の優先順位が低いというのも文化の違いなのかもね。