柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

有言実行

北京オリンピック四日目。相変わらずYahoo Newsの活字かNHK Worldの静止画でしか結果を見れないのだけれども、北島選手金メダルのニュースには大興奮。
彼の何がすごいっていろいろあるけれど、その中でも彼が目指しているものの高さと、それをさらっと言ってのける有言実行の姿がすごいと思う。勝利の瞬間の喜びのあふれる姿もいいけどね。
世界一になることを微塵も疑っていないのではないかと感じさせる自信の裏にはきっとそれを裏付けるだけの訓練があるのだろうけれど、そういうことをおくびにも出さない。とはいえ、その発言が傲慢に聞こえるかといえばそういうわけでもなくって、「金がとれなかったら、日本にはかえってこない」と言い切りながら、ちょっと間を空けて「でも日本には帰させてくださいよね」とか言っちゃうところもチャーミングだ。負けたときの布石を打っているとは全く感じさせないなあ。
翻って仕事における自分について考えてみる。こういうふうにありたいと強く思う。頂点を目指す姿もしかり、あれだけのことを言ってのける胆力もしかり。不言実行なんて、広い世界を相手に戦っていこうと思ったら美徳でもなんでもない。不言実行って聞こえはいいけれど、やるべきことを外に対して公にしていないから、そのぶん思い通りの結果が出なかった場合にもその責任を必ずしも負わなくてもいいしね*1。やるぞと公言して、それが組織にとっても大事なことだとやる前から合意を得とくほうがどう考えても合理的だ。公言することで自分に対しても周りに対しても目指すビジョンが明確にもなるし、成し遂げた後もいわずにやるよりよっぽど評価される。
自分の目指すところを声に出し、しっかり実行し、そしてその結果に責任を持てる人間でありたい。

*1:もちろん何もいわずに高いコミットメントを持ち続けられる人がいることを否定するわけではない