日曜日に読み始め、最終章だけ読み損ねていたので今日ようやく読了。ソ連侵攻前ー侵攻後ータリバン支配下の激動のアフガニスタンを舞台にした友情と裏切り、後悔と許しの物語。
上巻は読んでいてとにかくひたすら辛い。自分の中にある弱さをも思い知らされるような強烈なエピソード。下巻の方も両手放しでハッピーエンドと言うほどお気楽ではない。でもそんななか主人公ハッサンが自分自身と向き合い、自分自身を許し、他者を許していくすがたには救いが感じられる。そんな普遍的なテーマに織り交ぜて描かれるアフガニスタンをめぐる歴史的/民族的/文化的な背景もとても興味深い。良い本を読んだ。
- 作者: カーレド・ホッセイニ,佐藤耕士
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/12/19
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