柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

統合

世の中のM&Aはほとんど失敗だとどこかで読んだことがあるけれど、実際のところどうなんだろう。買収までの派手なニュースー投資銀行が出て来て、レバレッジを効かせた資金調達スキームにより何百億何千億という金が動くなんていう話ーばかり注目されがちだけれど、本当にそこで描いたシナジーが実現できるかどうかはまた別の話だよね。シナジーの実現って言っても間接部門を統合するくらいが実際良いとこなんじゃないかと思うけど、その間接部門の統合にしたって一筋縄では行かないなあ。
そもそもの文化が違うから統合が難しいというのは当たり前のこととして、さらにお互いの無理解が不信感を生み出してる。本来ならば味方につけなければいけないKey stakeholderをengageできていないのが明らかだ。共通のVisionと共通の利害関係が共有されていないから既に衝突が起こっている。衝突を恐れて大事なことをKey stakeholderにシェアすることを先延ばしにして来た結果がこれだ。もうちょっと根回ししといてくれよ。
最終的に行き着くところはどうあれ、これからこの状態を乗り越えて相互理解の礎となる尊敬・信頼を醸成して行かなきゃ行けない。今抱えているもう一つのプロジェクトとはまるっきり逆の立場だからこそ、彼らの気持ちも何となく分かる。相手に傲慢だと取られることなく、真摯に取り組んで行きたいな思う。