柿の種中毒治療日記

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iPhoneでTimeLapse

time-lapse
―【形】 微速度撮影の《撮影こま数を少なくして長時間にわたる時間経過を撮影する技術をいう; 雲の動きや植物の生長観察などに使われる; ⇒stop motion》.

はじめてTime-lapseにであったのは大学院の時。昨年ノーベル化学賞をとったオワンクラゲ由来の蛍光タンパク質GFPを遺伝子組み換えによってターゲットとするタンパク質にくっつけ、細胞内で光るターゲットのタンパク質の挙動を数分置きに写真に撮って分析したのだ。これはとても大変だったけれど、とても楽しかった。ぼくが大学院生だった時にはけっこう先端的な技術だった気がするけれど、きっといまではかなり一般的な技術になっているのかな?
と、ふと思い返してみれば小学生の時に自由研究で家の窓にセロテープで枠を作り、10分おきにそこから見える雲の写真を撮ったことがある。それがぼくとTime-lapseの出会いだったのかもしれない。そのときは24枚どりフィルム一本とったところでお金がかかりすぎる事に気付いて断念したのだ。そのときの24枚がどこへ行ったのかは分からないけれども、現像してみてチンプンカンプンでがっかりした気がする。でもデジタル時代ならこういう事も簡単だ。TimeLapseというわずか200円ちょっとのiPhone Applicationを購入し、20年来の夢が叶った。

これはiPhoneのカメラを利用して、一定の時間間隔ごとに写真を撮れるアプリケーションで、たとえば30秒おきにシャッターを切りつづける事でなかなかユニークな写真を撮ることができる。このソフトはかなり細かく設定をすることができて、たとえばシャッターの頻度は最短1秒毎、最大24時間毎という設定が出来る。実際は1秒一回では処理が間に合わずフリーズするので10秒くらいからだけれど、定点観測には10秒毎なら全く問題ない。枚数も指定できて、最大9999枚まで撮影可能(iPhoneの空き容量が十分ならば)。
とりあえず試しに窓から見えるマニラの街を1分毎に2時間ばかり撮影してみた。それをQuickTime Proでイメージシークエンスとして開いて動画を作成した。BBCのTime-lapseのTutorialによると一秒25−30コマで再生するのが一般的だそうだけれど、QuickTime Proなら最大一秒60コマで再生できるので余裕である。一秒10コマと25コマでこんな感じ。

1分間の映像を作るには毎秒10コマの場合は60x10=600枚、毎秒25コマの場合は60x25=1500枚の撮影が必要だ。25コマの方が動きとしては面白いけれども、なかなか忍耐を要する話である。
とりあえず窓枠に置いて取ったのだけれども、長時間とるために電源につないでさらにiPhoneを固定する台が必須だなあ。なにかいい道具はないものか。

以下今後の参考に。

iPhoneのTimeLapsアプリの日本語解説。とても詳しい=>iPhoneのカメラで時間を縮めた「微速度撮影」ができる『TimeLapse』
開発元によるTimeLapseの映像集=>xyster.net • View topic - The very best TimeLapse videos
BBCのTime-lapse解説=>Time Lapse Tutorial – BBC Human Planet | Photography by Timothy Allen
iPhoneではなく、Canon 5DMarkIIなどを使って超美しいTimeLapseを取られている方のブログ。スゴ過ぎ。mockmoon's blog