初めて東野圭吾の本を読んだ。図書館で手にとった『秘密』。とても面白かった。テレビでやってた探偵ガリレオシリーズの印象が強く、あのドラマはすごく楽しかったのだけれども、なぜだかなんとなく食わず嫌いでこれまで読んだことがなかった。
事故で妻を亡くし、その事故でやはり意識不明となった娘が意識を取り戻した時、その娘は妻の記憶を持っていた。なんてとんでもない設定だ。主人公の気持ちの動きがすごいリアリティを持って伝わって来て、読みながら完全に感情移入。これだけ読ませる筆力はすごいなあ。喪失感と充足感、そのどちらも味あわせてもらった。こんどまた他の作品も読んでみよう。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/09
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 79回
- この商品を含むブログ (57件) を見る