柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

いつまでつづく?


娘を連れてお散歩に行ってきた。珠江新城という比較的新しく開発された土地だ。少し風が強くて肌寒いけれど、空を見上げれば青空。最近少し曇り気味だったからとても清々しい。
この青空は一体いつまで続くのだろう。先月末まで行われていたアジア大会のため、広州市内では政府が工場の操業を止めさせたり車のナンバープレートの下一桁の番号で曜日による走行制限をかけたりして空気汚染の解消を図ってきた。そのおかげもあってかこの数ヶ月、かなり空気はきれいになっていた。ただその解決策はまったくsustainableではないのだよね。ちょうど最近、春節を前にしてアジア大会のマスコットやシンボルが撤去されている。この青い空まで撤去とならなければよいのだが。
仕事をしていても痛切に感じるのだけれども、こちらではとにかく変化のスピードが早く、逆に中長期的な取り組みというのはなかなか行いにくい。目の前の勝利なしに中長期を語ってもしょうがないというのは真実なのだけれども、目の前の勝利をおさめたとしてもその短いサイクルが無限に繋がっているわけで、そことlong termの計画をつなげていくのは中々難しい。計画するよりも膨大なマンパワーをつぎこんでその場しのぎで日々を乗り切って行く、という感じ。たとえば今回のアジア大会を前に街中の道路を奇麗に舗装しなおしたりしたんだけれど、計画ミスで一度ひいた舗装を全てとっぱらい、再び舗装しなおすということがままあったんだってさ。それを可能にするマンパワーと実行までのスピードには脱帽だけどね。
さて、中国の環境汚染というのは偏西風に乗り海を越えて日本にも及んでいるらしい。日本の先端的な環境技術を広く中国に導入できればsustainableかつかなり根本的な解決策になりうるとは思うんだけれども、環境技術と一事業者の目先の利益というのはなかなか繋がりにくい。ロビー活動をがんがんやって政府主導のトップダウンでやるしかないんだろうなあなんて思った次第。