iTunesストアのランキングの上位にゲッツ/ジルベルトの文字を発見して驚いた。ゲッツ/ジルベルト。クールジャズの巨匠スタン・ゲッツと、ボサノヴァの父ジョアン・ジルベルトが出会った素晴らしいアルバム。初めてこのアルバムを聴いたのはもう20年近く前になるだろうか。それからずっと大事に聞いてきたけれども、CDを『貸す』とは『あげる』ことと覚えたり。いつのまにかどこかにいってしまった。
懐かしい気持ちと、そんな『ゲッツ/ジルベルト』がiTunesストアの上位に来ていることに不思議な運命を感じてクリック。早速ダウンロードして、ワクワクしながら早速一曲目の『イパネマの娘』。ジョアン・ジルベルトの妻だったアストラッド・ジルベルトの微妙にピッチがずれた歌がとても魅力的なのだよな。
と、思ったらなんだか普通にうまい歌。あれ、アストラッドの歌ってこんな感じだったっけ?そもそも『ゲッツ/ジルベルト+50』の+50ってそんなのついてたっけ?と思って改めてディスプレイを見てみたら、これ元々の『ゲッツ/ジルベルト』の誕生50周年を記念して日本のアーティストたちがカバーしたオムニバスだったんだね。ああ、ジョアンとアストラッドの声が聞きたかった、なんてちょっぴりがっかりしたのだけれども、なかなかどうして。どの曲もとても丁寧で、元の『ゲッツ/ジルベルト』とはまた違った魅力にあふれている。勘違いで買ったけれども、なんだか良い買い物。
- アーティスト: スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト,ジョアン・ジルベルト,アストラッド・ジルベルト,スタン・ゲッツ,アントニオ・カルロス・ジョビン,トミー・ウィリアムス,ミルトン・バナナ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2011/06/22
- メディア: CD
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