柿の種中毒治療日記

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百年法

長旅は絶好の読書機会。これまた角川本セールで買った『百年法』上下巻を読了。上下巻で800頁超の大ボリュームだったけれども、スピード感があって一気に読めた。

人類が特殊なレトロウイルス注射によって永遠の若さを手に入れることが可能になった世界。そのかわり、百年後には強制的にすべての人権を奪われ、死を受け入れるという条件付きである。そんな世界で、その法律の施行を巡る政治家の駆け引きが行われ、法律施行後の政治体制はほぼ独裁に近くなってしまう。死を逃れようとする人々の抵抗とテロ、あえて不老不死となることを選ばなかった人々の登場。そして、未知の奇病。死を受け入れる人、受け入れられない人、色々な人たちがでてきて面白い。

ネタバレをするのもあれだから、多くは語らないけれどなかなか面白いエンターテイメントSF。ただ欲を言えば最後がちょっとあっさりしすぎてた気もするな。と、実は読み終わったのは深夜2時を回っていてあたまが朦朧としていたのであまりよく覚えてない。