高木剛さんの黒本を読了。個人的には白本のほうが面白かった。
黒本のほうはタイトルの通り、『黒い』つまりなかなかおおっぴらにはかけない話と言うことだったのだけれども、基本的にはマスメディア批判である。また、そのマスメディアを牛耳る芸能界とそのバックにいる反社会的勢力についての批判。古いところでは児玉誉士夫のような有名なフィクサーもいたし、古今東西隠然と実力を発揮する人々がいるというのはどんな組織でも大概あるよね。日本で反社会的勢力が強い力を持っていると言うのも事実なのだろう。
ただ下手するとマスコミ悪玉論は『ネットには真実がある』という類いの陰謀論的言説にも繋がりがち。その点、注意が必要かなと思う。そもそも日本を出てからここ5−6年NHKぐらいしか日本のテレビを見ないので危機感を共有できないだけかもしれないけれど。ただ、そういう見方もあるのだという意味では参考になるし、その他面白い話も多々あったので大絶賛ではないにしても悪くはなかったかな。*1
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