柿の種中毒治療日記

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『嫌われる勇気』

嫌われる勇気

嫌われる勇気

アドラー心理学の本、『嫌われる勇気』を読了。高校生のころ、思春期特有で哲学書や心理学の本を読みあさっていたことがあるのだけれど、なぜかアドラーという名前には出会わなかった。

『過去』のトラウマにより今が影響されるというフロイト的原因論を否定し、『いま』・『自分がどうとらえるか』に焦点を当てる。7つの習慣で言うCircle of influenceとCircle of concernの元になった考え方でもある。『男は30歳を過ぎたら自分の顔に責任を持つべし』なんて言説があるけれど、ある意味それと共通する部分もあるね。また、ぼくは昔から『山登り』的キャリア観・人生観に対してどうしても納得できないものがあったのだけれども、『ああ、そういうことだったのか』と腹落ち。

思春期に出会っていたらまた少し違っていたかなと思うけれども、まああのとき読んでいていまほどすんなり受け入れられたかどうかもわからない。これまでわりとこういう考え方でこれまでやってきたとは思うけれども、さらになお新しい気付きもあった。いまこうして読めたことをよしとしよう。

今日の一言

わたしは正しい。すなわち相手は間違っている。そう思った時点で、議論の焦点は「主張の正しさ」から「対人関係のあり方」に移ってしまいます。つまり、「わたしは正しい」という確信が「この人は間違っている」との思い込みにつながり、最終的に「だからわたしは勝たねばならない」と勝ち負けを争ってしまう。