柿の種中毒治療日記

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組織のバランスを整える5ステップ

月曜日。先週の新嘉坡訪問でカバーしきれなかったひとつの事業部の面々とビデオ会議。

最近は戦略の話もともかくとして、それをサポートする組織構造・プロセス・スキル・文化の方に興味関心が向いている。絵に描いた戦略が間違っていれば元も子もないけれど、たとえその絵が正しくてもそれを実行に移すケイパビリティがなければ絵に描いた餅はただの餅。最近読んだこちらの本が多岐にわたる示唆を与えてくれる。その中の第6章「組織のバランスを整える」からの5ステップ。

  • 戦略的方向性を定義する: 何をするのか、なぜやるのか、どうやるのか。実際のところ、そしきはこの3つを日々追求しているのか。それともただのお題目か。
  • グループの構造を形成する: 指揮命令系統と明確な責任の所在、意思決定権(集中化-分散化のバランス、標準化-個別化のバランス)、人材の配置は適材適所か(厳しい人事判断を下すことに尻込みしていないか)、Reward & Incentive
  • コアプロセスのバランスをとる:戦略の実現をサポートできるコアプロセスが存在するか。適切に実行されているか。生産性・適時性・信頼性・品質の4要素のアセスメントと改善が必要。
  • グループのスキルベースを開発する:戦略の実現に必要なスキルは組織のメンバーに備わっているか
  • 文化を変えるために構造を変える:文化は直接変えられない。文化は組織構造の上記4つの要素と、リーダー陣の行動による影響を強く受ける。

まだまだやることがたくさんだ。数値データとロジック重視だった自分の興味関心が次第に移ろっていき、人が関心の中心になっている。Position makes peopleというのはN=1の範囲ではどうやら本当のようだ。