2016年最初に読んだのは半藤一利さんによる『ノモンハンの夏』。関東軍と中央のコミュニケーション不足、精神主義、根拠なき強気を良しとし根拠のある諫言を臆病と退ける文化。組織人の一人として、考えるところがたくさんある本。
その中でも参謀・辻政信に対する半藤の筆は非常に厳しく『絶対悪』とまで描いている。その一方で終戦後に衆議院議員・参議院議員にまで選ばれてもいる毀誉褒貶の激しい人物のようだ。『正義感が強い』人間が『絶対悪』となりうる。もう少しこの辺りの話を掘り下げてみたい。
- 作者: 半藤一利
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/06
- メディア: 文庫
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