2012年の仕事始めは社長および営業部門トップとのビジネス・レビューで幕を開けた。2時間の会議で大筋の方向性とタイミングは合意し、うまく会議を進められた。良かった点としては、
- 実績のレビューの中にうまく次の「機会」を示唆するデータを潜り込ませて種を播いておいた
- 結論とそれを支持する鍵になるデータをとことん絞り込んでシンプルに説明することを心がけた
- 幅広いデータ(マクロな経済指標と業界全体の動きの相関関係など)を様々な角度から分析し大きなストーリーを描いた。また平均値でおおざっぱな議論をするだけでなく、平均値の背後にあるより具体的な事象に切り込んだ。統計的な解析結果を統計用語は全く使わずビジネスの言葉だけで語った。
- こちらが持って行ったプランを呑んでもらうのではなく、いくつかの選択肢を提示することで「選んで」もらった。
概ね良かったのだけれども、課題として残ったのは一枚のスライドのデータの見せ方。自分たちにとって保守的で受け入れやすい仮定も、オーディエンスにとっては受け入れにくいこともある。多少楽観的な仮定であったとしてもまずベストケースを見せて安心・納得してもらった上で、下ぶれリスクとして保守的な予想について語る方が良い。いろいろ価値ある示唆ももらったのでさらにプランニングを進めたい。なにはともあれ、上々の滑り出し。