柿の種中毒治療日記

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Audio Book

1Q84

村上春樹さんの小説『1Q84』を聴き終えた。オーディオブックで全6巻の大作。全部で68時間近い。 オーディオブックは倍速ぐらいで聞くことが多いのだけど、小説に限っていえば早くしないほうが世界観にどっぷりと入り込めてよい。今回の朗読は杏さんと柄本時…

ノルウェイの森

最近は次から次へと村上春樹さんの小説の朗読を聴いている。 先週末まで聴いていたのは、妻夫木聡さんが朗読する『ノルウェイの森』。初めて読んだのは大学一年生の時だったかな。 主人公のワタナベが暮らす目白あたりの学生寮のモデルになった『和敬塾』に…

騎士団長殺し

ここしばらく夜の散歩で汗をかくための訓練をしている。そのお供に聴いた『騎士団長殺し』を約2週間かけて聴き終えた。本が出た今から6年近く前に、海外発送してもらって読了した記録があった。でもどうやら発熱中に読んだらしく、当時の日記を読んでもあま…

パン屋再襲撃

1986年初版のパン屋再襲撃がAudibleに入っていたので聴き終えた。 昔々読んだ記憶が呼び覚まされる。タイトルの「パン屋再襲撃」、「象の消滅」、「ファミリー・アフェア」、「ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入…

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

10年前に少し長いお休みに広州から香港に旅行に行き、銅鑼湾そごうの書店で発売まもないこの本を買った。香港のコンラッドに滞在中に一気に読み終えて、日記にはその旨だけ書いていた。ところが全く話を覚えていない。また読みたいとは書いていても、それ以…

猫を棄てる 父親について語るとき

終戦記念日ですね。終戦から78年、ぼくの親は戦後生まれだし、もちろん自分が戦争を体験した世代ではない。でもこの日にはいつも何か感慨深いものがある。 Audibleで本当にたまたま目に止まった村上春樹さんの『猫を棄てる 父親について語るとき』を聞いたと…

サラバ!

西加奈子さんの『サラバ!』を聴き終えた。主人公の圷歩(あくつあゆむ)は1977年イラン駐在中の父母のもとテヘランで生まれ、その後エジプトカイロで小学生時代を過ごし、中学校以降は大阪で。そこで阪神大震災を経験する。その年には地下鉄サリン事件もあ…

カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』

カズオ・イシグロの『わたしたちが孤児だったころ』を聴き終えた。主人公クリストファーが子供時代を過ごした上海の租界での生活の思い出、イギリスの学校でのエピソード、探偵として成し遂げた仕事や社交会でのやりとり。特に大きな出来事があるわけではな…

カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』

前回の日記からまた3ヶ月近く空いてしまった。スキーをしに磐梯山や長野に行ったり、子供の誕生日を祝ったり。仕事はとにかく忙しくて残業続きではあるけれど充実。健康状態も万全。磐梯山の後で二日間寝込んだけれど。そういえば最近子供たちがポケモンGO…

日曜日。息子の水泳教室を待つ間、Audibleで吉田修一さんの『路』を聴き終わった。1999年に台湾新幹線の着工が決まり、そこから2007年開業までの物語。台湾で働く日本人商社員多田春香。日本に留学し、日本で働く台湾人男性劉人豪。台湾生まれで終戦とともに…

クララとお日さま

カズオ・イシグロの「クララとお日さま」を聴き終わった。AIロボットのArtificial Friends = 人工親友クララと、人間の女の子ジョジーをめぐる物語。終始AIロボットであるクララの目線で物語は進み、クララが見たもの、クララが思ったこと、クララが抱いた感…

1年ぶりの日記

気づいたら一年以上日記を更新していなかったけれど、生きています。この一年本を読む量がめっきり減り、ブログも書かず・読まず。仕事・家族・筋トレ中心の毎日でした。家から出ることもあまりないし、書くこともないし。ただ、オーディオブックは山ほど聞…

宝島

金曜日。通勤のクルマの中でこの1ヶ月弱たのしんで聴いた宝島もついに大団円を迎えた。戦後、米軍統治下の沖縄で、米軍基地から物資を強奪してそれをコザの人たちに分け与える英雄だった戦果アギヤーの若者たちの物語。米軍、米民政府、琉球警察、ヤクザ、教…