柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

白夜行

800頁を超える分厚い話なのに一気に読了。暗く、恐ろしい話。どういう結末が待っているのか、一頁一頁ドキドキしながら読んだ。 白夜行 (集英社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 集英社発売日: 2002/05/17メディア: 文庫購入: 28人 クリック: 303回この…

さまよう刃

身を切られるような思いで読んだ。最初の100頁を読むのにすごく絶望的な気分になって、怒りともなんともつかない感情に包まれる。『復讐は何も生まない』というのは正しいと思うけれど、すべてを奪い取られ・未来への希望も何もなくなってしまった人間にとっ…

組織を立て直す

某国の会計プロセスで問題発覚。ぼくが担当する前の足掛け2年にわたり、ある会計処理が間違っている可能性がわかった。ビジネスの規模から考えるとある程度大きな額のWrite-offが必要になる可能性もある。まずはプロセスの洗い直しをしてroot causeをつかま…

準備

昨日からアジアの経営陣が来ていて、今日はその一人と1 on 1でランチ。前日に想定質問とそれに対してどう話を進めて行くかということをしっかり準備して行った甲斐があった。というか事前には社内の人事データベースに入っているぼくの経歴やパフォーマンス…

場数を踏む

アジアの経営陣がやって来ていたので20分間のプレゼンをした。簡潔に・大きな視野で・かつ自信をもってやるよう心がける。同じ内容を異なる相手を前に数回やっていたこともあるし、かなりスムーズにいった。前回全社CFOを相手にしてのプレゼンを経験したこと…

風邪の季節

オフィスに行ったら人が少しまばら。どうやら風邪がはやっているらしい。最近は朝夕少し涼しくて気温21度くらい。昼になれば30度を超えるのは相変わらずだけれども。日本の冬に比べたらなんてことはないけれど、やはりこういうのって相対的なものでフィリピ…

ガリレオの苦悩

東野圭吾の本を借りて来た。ドラマにもなった探偵ガリレオの短編集をさくっと読了。短編だけあって、そんなに謎解きも複雑ではないし人間模様の深さとかは感じられない。謎解きにしても、映像で見る方が楽しそうだな。先日『秘密』を読んだときの読み応えと…

銀杏が好きだ

彼女が日本食材店で買って来た銀杏を使って銀杏ご飯を作ることに。銀杏の殻割りおよび甘皮向きに挑みます。殻は金槌で軽くたたくことで割れることが判明。甘皮向きは根気よく丁寧に丁寧に剥いていく。えらく手間のかかる料理だ。居酒屋に行ったら銀杏ってお…

スーパーマリオブラザーズWii

mango君宅でmangoと遊びながらmango君が日本出張の際に買って来たスーパーマリオブラザーズWiiに興じた。ぼくはこういう指のコーディネーションを必要とするゲームがそんなに得意ではないのだけれども、そんなぼくにもやはりマリオは面白い。4人同時プレイ…

風の谷のナウシカ

三夜かけて『風の谷のナウシカ』をよみなおした。この漫画、第一話が世に出たのは1982年なんだって。ぼくがまだ5歳の時だ。中学生くらいになって映画ではなく、原作の漫画があることを知った。それ以来いつ新刊が出るのか、首を長くしながら待って、完結し…

Delegation

中国担当のファイナンストップと四半期財務諸表レビューを行った。3度前のレビューは現場レベルの担当アカウンタントに任せて大失敗。前々回は自分でやって失地回復し、前回は直属の部下であるチームリーダーにプレゼンテーションを任せた。前回は初めてに…

4度目の正直

11月半ばからSkycableで唯一映る日本語チャネルNHKが入らなくなっていた。その理由というのがいかにもフィリピン的である。事前の周知徹底も無いままにシステムを変更。苦情があったところにだけ事後対処をすると言うやりかただ。efficientといえばefficient…

生、死、神秘体験

立花隆の対談集、『生、死、神秘体験』を読了。こないだから『スローターハウス5』や東野圭吾の『秘密』、中島敦の作品に刺激を受けて、人の死とはどこで定まるのだろうかと考えていたところ、なんと言う偶然。日本人図書館でわずか10ペソで投げ売りされて…

いまできること

今日で阪神淡路大震災から15年が経ったという。あのころぼくは片田舎の高校二年生で、テレビの中に映される非現実的な映像にただただ驚いた。大学に入って東京に出た。それからも神戸は新幹線で通過するだけの街で、はじめて神戸を訪れたのはポートアイラン…

ギンガメアジを見にTwin Rocksに潜ってきた

ダイバー憧れの(?)ギンガメアジを見に行ってきました。オープンウォーターのライセンスをとってから二回目、通算6本目のダイブにしてギンガメアジの大群です。美味しそう。もとい、美しい。 今回もμ-Toughにてビデオ撮影。画質あんまり良くないけれど、1…

ゾンビ・ランド

夜8時に家に帰って来たのでその足でパワープラントモールの映画館に『Zombie land』を見に行って来た。自宅の徒歩5分圏内に映画館があるというのはいいね。 Zombie landというのはその名の通りゾンビが跋扈する世界。アメリカ合衆国はいまや崩壊し、United …

中島敦

たまたま図書館でちくま日本文学全集を見つけて、たまには古典も悪くないと手に取ってみた。新潮文庫の『李陵・山月記』は持っていて、たまに山月記を読むことがあるのだけれど、新潮文庫の方には4つの作品がおさめられているだけなので15編がおさめられ…

カンレキワイ

まだ小さい時、たぶんあれは祖父が60になった時なのだろう、『カンレキワイ』という言葉を聞いて、なんだか日本語らしくなくってどこか外国の言葉のような、面白い響きの言葉のお祝いがあるのだなあと思ってた。その後それが『還暦祝い』というものだと知っ…

Avatarを見てきた

話題になっているAvatarを見に行って来た。すごいスケールだ。ストーリー的にはそう目新しいところはないし、世界観的にも宮崎駿ワールドの方が深いと思うけれど、そんなことは言いっこ無し。探せば同じようなプロットがあるなんて当たり前だし、どう見せる…

秘密

初めて東野圭吾の本を読んだ。図書館で手にとった『秘密』。とても面白かった。テレビでやってた探偵ガリレオシリーズの印象が強く、あのドラマはすごく楽しかったのだけれども、なぜだかなんとなく食わず嫌いでこれまで読んだことがなかった。 事故で妻を亡…

対話篇

『GO』を読んだのはずっとずっと昔のことで、そのあと『Fly, Daddy, Fly』を読んで以来となる金城一紀の小説『対話篇』。三編の中編小説からなっていて、どれも死と別れがテーマ。といっても超単純なこってり涙腺直撃系の話ではなくって、淡々としたところが…

アルケミスト

部下からのクリスマスプレゼントに日本語の本をもらったのだ。アルケミスト-夢を旅した少年。世界中でヒットしたお話らしい。基本的にぼくは懐疑主義で神秘主義/スピリチュアルなものがあまり好きではないので、その運命論的なところや『宇宙の真理』うんぬ…

マニラよいとこ

久々に元同期のK&Sとメールをかわした。どちらも元気そうである。一人はシンガポールへの赴任が決まったとのこと。フィリピンとの距離もぐっと近くなる。ぜひ一度シンガポールに遊びに行こう。またはフィリピンに来てもらおう。もう一人も娘さんの首が据わっ…

企業復活「日の丸ファンド」はこうして日本をよみがえらせた

インプット増大計画第二弾。小泉内閣のもと、ダイエーやカネボウなど多くの企業の企業再生の過程を描いたノンフィクション。公的機関である産業再生機構が民間よりもはるかに市場原理に基づいた「民」の立場から企業再生に取り組んだ記録だ。リーマンショッ…

時間の再配分が必要だ

家族が帰国。疲れていないと言えば嘘になるけれど、とても楽しくそして嬉しい年末だった。 ただその分昨年一年の締めと年頭の計には時間を割けなかったので、やるべきことをやっていない感覚がある。そこでまずは2009年の日記をざっと斜め読みした。既に忘れ…

最終日

昨日ボラカイからマニラへ。悪天候のためプロペラ機の定員を削減する必要があり、予約していた帰りの飛行機に乗せてもらえないというハプニングが生じたものの、なんとか代替の便にねじ込んでもらって当日中にマニラに帰って来れた。強く出た分疲れたけど。 …

スローターハウス5

2010年最初の読書はカート・ヴォネガット・ジュニアのスローターハウス5。原爆を超える13万人を超える被害者を出したドレスデン空襲を一つの軸に、不連続的に色々な時間を旅する主人公ビリー・ピルグリムの物語。先日バンコクにある紀伊国屋で買って来たの…

謹賀新年@Boracay

あけましておめでとうございます。今年はこれまでつづけた年賀状を出さずに迎える初めての年となりました。一年に一度、その人その人の筆跡でかかれた年賀状はとても味わい深く楽しみなのですが、フィリピンの郵便事情は信頼が置けないのです。フィリピン国…