柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul

ジンベイザメと泳ぐ

週末を利用したDonsol2泊3日旅行。二日目の今日はいよいよメインイベント、ジンベイザメとの優雅な水泳です。

(写真はイメージです。こんなに透明度高くなかった。)


ジンベイザメは世界最大の魚類。大きなものでは全長18m、体重40トン、寿命も100年に達するというまさに驚異の魚。以前訪れた大阪の海遊館を泳ぐジンベイザメはアクリル水槽越しにうっとりする泳ぎを見せてくれたけど、ここフィリピン・ドンソルではなんと海で、人とジンベイザメの間をへだてるものなど何もなく一緒に泳ぐことができる。ジンベイザメとかなりの確率で一緒に泳げるのは世界でも三箇所のみと言われているそうな。ドンソルはその貴重な三箇所のひとつで、ルソン島南部にある静かな漁村だ。
ジンベイザメはサメとはいっても性格は温厚そのもの。人間が一緒に泳いでも襲って来たりはしない。食料はその巨体に似合わずかわいらしいもの。なんとプランクトンを食べているのだ。ドンソルの海には夏の間ジンベイザメの餌になるプランクトンが大量に発生し、それを目的にジンベイザメがやって来る。ジンベイザメの食事時間は主に午前中、しかも朝早くのほうが見れる確率が高いので日の出前、朝の6時にフェルナンドス・ホテルを出発して1時間かけてドンソルへ向かった。到着後さっそく申込手続きをする。
ドンソルでは1998年に法律でジンベイザメを傷つけたり捕獲することが禁じられた。そして何もなかった漁村にエコ・ツーリズムを導入したのだ。ジンベイザメを傷つけたりしないようにスクーバダイビングやその他機材の使用は禁止。シュノーケルとフィンのみをつけて泳ぐことになる。1回あたりに出せる舟の数、ジンベイザメの周りに近付いて泳げる人間の数も制限されている。*1

お土産物屋さんもなかなか充実。マグネットコレクターのぼくにはたまらないジンベイザメ・マグネット。木製。

手続きを終えてバンカボートに乗り込んでさっそく出発。スタッフが舟の上から水面に目を凝らし、ジンベイザメの影を探す。プランクトンは日の光の届く浅いところにたくさんいるので、ジンベイザメは水面すれすれかなり浅いところを泳ぎながら食事中。今日は幸い晴れているので、彼らは水面の色の変化でジンベイザメの居場所を発見できるんだって。素人目にはほとんどわからないのだけれども。

いざジンベイザメを発見するといよいよダイブ。船べりからガイドの指示で一気に水中へ飛び込む。水温は22℃。少し冷たいけれども、飛び込めばそこには巨大なジンベイザメが目の前に迫って来ていて冷たさも忘れて大興奮。ジンベイザメの泳ぎは意外に速い。コバンザメらしき魚はくっついてるから楽なもんだけど、ぼくたち人間はジンベイザメに触ることは禁じられているからとにかく泳いでついていく。優雅に泳ぐ、なんてのはまったく夢のまた夢。無我夢中で泳ぐ。最長はなんと3分近く全力で泳ぎ続ける。これは体力勝負だ。ジンベイザメに合ったら勝手に名前でも付けて楽しもうと暢気なことを考えていたのだけれど、それどころじゃなかった。
しばらく一緒に泳いでいるとジンベイザメは水中に潜って行く。ジンベイザメにも色々な性格のやつがいて、シャイなやつはすぐに潜っちゃうんだって。スキンダイビングが出来る人たちはさらに潜って追って行くけれど、ぼくはそこまでスキルがないので諦めて見送った。ジンベイザメを見送って水面に浮かんでいると船が近づいて来て拾ってくれ、再びジンベイザメを見つけるまでの間船の上で休憩。そしてまた見つけたら即飛び込む。これを繰り返す。

3時間余りの間6回飛び込んで、5回ジンベイザメと一緒に泳げた。どうやらけっこう幸運だったみたい。灰がかった体色のもの、黒っぽい体色のもの。潜水艦のように大きいものに小さいもの。いつまででも人を気にせず浅いところを泳ぎ続けるもの、神経質なのかすぐに潜航してしまうもの。ジンベイザメも色々だ。なんど泳いでも飽きない。夢のような一日で、3時間はあっという間に過ぎ去ってしまった。こんなに楽しい体験が出来るなんて思った以上だ。またいつか来ることが出来たらいいなあ。願いをこめて、お土産にはジンベイザメの置物も買ってしまった。

こちらは無編集バージョン。とにかく長い間一緒に泳げることが分かるかも。プランクトンのため視界はとても悪いのだけれども。

*1:この運動を先導したのはなんと今回泊まったフェルナンドス・ホテルの人々。いっしょに付いて来てくれたフェルナンドス・ホテルの経営者の息子トムさんはここの顔なじみらしく、多くの人が声をかけてきた。