柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

マヨン山今昔

今日一日有給休暇をとって、ルソン島南部の街ソルソゴンへ。この街からドンソルという街へジンベイザメに会いに行く二泊三日の旅。初日の今日はレガスピ空港からソルソゴンへの道のりを半日観光。昨年火山が噴火して話題になったマヨン山の勇姿だ。
空港を降り立つと眼前にそびえたつマヨン山。標高2400mあまりの美しい円錐形をした山だと言う。今日はあいにく山頂が雲に隠れている。

最近建設されたレガスピ港からマヨン山を眺める。フィリピンとは思えない光景。といっても左側に整備されたピンク色の壁はいわばハリボテ。壁の裏側にはたくさんの貧しい家が建ち並んでいた。

マヨン山はこの400年に50回も噴火しているという大変活発な火山だ。記録に残る最も破壊的な噴火は1814年2月1日のこと。溶岩流が山から10kmのカグサワという街を埋めて1,200人の死者を出した。現在、当時の街があった場所には教会の鐘楼しか残っていない。

教会の裏手には十字架が立てられていた。山肌には昨年の噴火の時に流れ出した溶岩が黒く残っている。

近くの丘の上の公園で写真を売っている人がいた。その中にあった一枚がこれ。鐘楼以外にもファサードが残っている。彼曰く1814年の大噴火の前の写真だそうだ。

丘の上から望むマヨン山。田んぼが広がって美しい。マヨンというのはビコール地方の言葉で「美しい」という意味を持つ「マガヨン」に由来するそうだ。

もう一枚古い写真を見つけた。これは1941年に日本軍によって撮影されたものだそうだ。70年近く前に、ここをこうやって日本の戦闘機が飛んでいたわけだ。これを目にするフィリピン人の観光客は一体どういう思いでこの写真を眺めるのだろう。感慨深い。