マニラでは日本語の本を手に入れることはほとんどできなかったのだけれども、香港ならば話は別だ。銅鑼湾にあるそごうの中には旭屋書店が入っている。久しぶりに日本語の本に囲まれて、なんだかとても嬉しい。
本が好きだ。というより、活字が好きだ。小学生の時から放課後図書室で一冊本を読み終えて、それから一冊借りて帰って家で読む毎日だった。食卓でも本を読もうとして止められ、ケチャップのラベルやしょうゆ差しのラベル、ヤマザキのパンの袋のラベルやらなんやら手当り次第に手に取ってはそこに書かれてある文字を読んでいた。東京島に砂漠。どちらも読み始めるととても面白く一晩に一冊ずつ、一気に読み終えちゃった。あのころもっていた活字への情熱は少し冷めてしまっているけれど、やはり本を読むのは楽しい。
旭屋書店はかなり充実しているけれど、それでもやはり日本の大型書店には全く及ばない。とくにハードカバーの本やマニアックなジャンルの本などなど。また神戸でジュンク堂に行きたいな。本屋でならば何時間でも過ごせてしまうのだ。
どっちも面白かったけど、リズムとテンポでなら砂漠。人間模様の面白さなら東京島だな。
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