最近のぼくはもっぱら紀伊国屋書店の電子書籍。スペースを取らないし、実店舗に足を運ぶ必要がないのもいいけれども、不思議と没頭感が違う気がする。漫画はともかく、小説はとくにそうだ。紙の書籍ならどんどん引き込まれて時間を忘れて読んだかもしれない本も、iPadだとなかなか読み進まないのだよ。『天地明察』と同じ著者による『光圀伝』も買ったのだけれども、ページが進むのがとても遅い。ネット上にある文章って短いものが多いから、数百ページを超える小説には向かないのかな。もしくは単に仕事が忙しく、かつ娘と過ごす時間に優先順位を置いているので時間制限無く本を読むなんてことが出来なくなっているだけかもしれないけれど。
なにはともあれ、最近ドラマ化もされたという話題の『ビブリア古書堂の事件簿』の漫画を読んでみた*1。発売されなくなった稀覯本のコンテンツを低コストで維持・流布できるかもしれない電子書籍の恩恵というのは偉大だと思いつつ、本そのものを巡る物語なんていうのはどんどん少なくなくなってしまうんだろうな。KindleやiPadは古本のようなロマンを持つものにはなりえまい。
ビブリア古書堂の事件手帖 (1) (カドカワコミックス・エース)
- 作者: ナカノ,三上延,越島はぐ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/06/22
- メディア: コミック
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ビブリア古書堂の事件手帖 (2) (カドカワコミックス・エース)
- 作者: ナカノ,三上延,越島はぐ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2013/01/09
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*1:元は小説らしいけど、小説の方は電子版が見つからなかった