柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

コーチングと自発性

昼前から急にひどい頭痛。風邪というより、ひどい肩こりから来てるみたいで会社の医務室でお昼の1時間をバファリン飲んで横になって過ごす。それだけでまあ随分良くなったけど*1、昼にあったランチセッションには出損ねた。アジア全体を統轄するファイナンスのトップたちとのコーチングに関するセッション。後でそのセッションに出ていた人たちから聞いた話の内容としては

  • コーチングはコーチとコーチを受ける側の共同作業。コーチを受ける人間の主体性が鍵。
  • 部下が上司を成功させたい、上司が部下を成功させたいというお互いに対するコミットメントをもち、自分の仕事に対するオーナーシップがあれば自ずから自分に必要なコーチの内容を上司に求められるはず。そうすることで自分の仕事の質を上げ、ビジネスに貢献できる。
  • コーチとコーチを受ける人間の役柄は固定的なものではない。コーチ自身も別の場面では他の人からコーチを受けるし、時にコーチをしている相手からの学ぶこともある。
  • アジア文化圏、特に日本や韓国などシニオリティが強く、トップダウンで上から指示が降りてくるカルチャーでは、コーチを受ける側のコーチングに対する認識が足りなかったり、主体性に欠ける傾向があるのが大きな機会。

といった感じで、コーチングの本を読んでいれば出てくる内容ではあるんだけど、実体験をふまえての話はとても説得力があったんだって。行けずに残念。
もう一つおもしろかったのは、彼ら自身の積極性。一つの質問に対して電光石火、間髪入れずに自分の考えをぶつけ合ってたんだって。『沈黙は金』という文化とは正反対だ。こういうのを『しゃべったもん勝ち』という冷ややかな目で見る事もできるかもしれないけど、異なる文化・背景を持つ人間が集まる多様性に富む集団では相手に行間を読む事を期待する事自体が間違いだ。行間って文化を共有していない限りわかんないし。しゃべって自分の考えを表明しない事にはスタート地点にも立てないんだよな。

*1:といってもあまり生産的な仕事はできず。。。