柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

広州の家具屋で腰を抜かした件

二沙島の南岸になんだか立派な建物がある。嶺南会展覧館と書いてあるのでなにか展示してあるのだろうと思いつつ、これまで足を運ぶことはなかった。今日は朝飲茶をすぐ隣のレストランで食べたついでに、足を運んでみた。

一階は家具の展示販売。入った所すぐのところには紫檀の巨大な椅子の20点セット。残念ながら撮影不可との紙が机の上においてあったのでパンフレットの画質の粗い写真のみ。紫檀には精巧な彫刻が彫り込まれ、背もたれの部分には大理石。しかも大理石は山水画のように見えるような模様のものが選び抜かれていて、石でありながら絵画のようでもある。そして座面には螺鈿細工が施されている。かなり巨大なセットなので、これを部屋に納めようと思ったらその1部屋だけで70-100平米はないとバランスがとれなさそうだ。その値段を見て吃驚仰天。なんと400万。もちろん元。つまり日本円で5000万円近い超高級品だ。

その周りにもたくさんの家具。丸テーブル3万元、椅子二脚2万元などなど。これなら手が出なくもないな、なんていいつつ丸テーブル一つ40万円はこれまた随分高い。最初に5000万円物件を見て感覚が狂ってるのかな。
で、なにげなくおいてあった椅子二脚。こちらは先ほどの巨大紫檀と比べると慎ましいし、色合いも素朴でいい感じである。さて、お値段は。。。

なんとこの椅子二脚のお値段は驚きの180万元。日本円に換算すると2200万円である。なぜこの椅子がそんなにするのか。どうやら木材に秘密があるらしく、漢方薬としても使われる香木らしい。そばの説明には漢方としての効能が書いてあるけれど、座ってるだけで効果があるなんてことはないよね、きっと。椅子の後ろに見える同じ木でできた香木製香炉にいたっては一組でなんと1600万元。1億9千7百万円なり。手前に見える小さな丸い椅子でさえ400万円。
ついでに次の木のテーブルは480万元、ついたては680万元。この二つをあわせて1億4千万円。異次元だね。

この道の並びにはフェラーリのお店もあるくらいだし、路上駐車の車にしたってベンツ、BMWレンジローバー、ポルシェは当たり前。フェラーリ、ランボルギーニだって停められているくらいだから広州でも指折りのお金持ちが対象なのだろうけれど。それにしたって家具に二億円か。どんな人が買うんだろう。想像もつかない世界だ。中国の金持ち恐るべし。