冬のKindleセールでポチッと購入。上海から帰ってくる飛行機のなかで読んだ。ぼくはニコニコ動画ユーザーではないし、そのほかのドワンゴのサービスを利用したことがないのだけれども、とても面白い本だった。冒頭の『ルールを変える』というところからいくつかのメモ。
多くの人たちは、必要以上に現実の状況を単純化して考えたがるものですが、現実社会のゲームはそんなに簡単なものではありません。そして複雑なゲームであるがゆえに戦略は単純にならざるをえない、そんな構造があるのです。
時代が移り変わって環境が変化すれば、既存のルールや決まりごとが最適解ではなくなっていることはよくあります。そうであれば、そのルールに従っているのは合理的ではありません。だからこそ、原理原則を見直した上で、ルールを再検証する姿勢が大切なのです。
ルールを変えるという発想を持つことは、「無用な戦いを避ける」ことにもつながります。現実世界で誰かと戦いを始めれば、必ず泥沼にはまっていくことになります
「自分たちにしかできないことをやる」と言えば大変そうに聞こえるかもしれませんが、実はそのほうが楽なのです。
ビジネスプロセスを化学反応のエネルギー遷移のアナロジーを使って考えるくだりは特に面白かった。そのほかにも、色々な示唆に富む本。
- 作者: 川上量生
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2013/10/10
- メディア: 単行本
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