柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

働き方について

今日面白い話を聞いた。うちの会社でも結構遅くまで働いている人はざらで、それに対してアメリカ人のあるエラい人が「なんで日本人はここまで働くんだ」と(能率悪いなっていう気持ちも多少含めた上で)不思議に思ってたらしいんだけど、その人に対して最近日本からイギリスに転勤した同僚が言った言葉。
「そんなの僕の部署に比べたらまだいい。100人いる部下が、5時になったら一斉に帰り支度を始めてみんなあっという間にいなくなる。たとえ、どうしても今日中にやってしまわなければいけない緊急の案件があって、僕が頭を下げて頼んでも、『じゃあ、明日やるよ』っていってみんな帰る。それに比べたら言わなくても働いてる方がましだ」
だってさ。その人も結構エラいポジションなんだけど、部下は別にそのことを気にする様子でもないらしい。
なんか、同じ会社とは思えないね。ただ、仕事が片付いてなくても帰っちゃうのは別にイギリスだけじゃなくて、けっこう他の国だと良くある話みたいで、日本人もアメリカ人もかなりワーカホリックな傾向が強いらしい。で、最初はそういうのに対して批判的に感じてたんだけど、よくよく考えてみるとどっちがいいとか悪いとかの問題では全くないね。人生に何を求めるかっていう価値観が違うだけだ。働きたい人は働けばいいし、そこまで働き詰めが嫌な人はそれなりでいい。そういう風に働き方を選択できる社会こそが健全な社会だと思う。「上司がいるから帰れない」とか「早く帰る=サボってる」とか日本でよくあるステロタイプな見方もまた問題だよね。(アメリカ人に言わせると「遅く帰る=無能」だから面白い)
自分に置き換えてみると、残業するにしても能率悪く無駄な仕事をやるんじゃなくて、能率よく時間内に仕事を片付けた上でさらに自分を鍛えるために新しいことに挑戦していかなきゃな、と思う。