柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

長旅

今日から出張でアメリカへ。新婚旅行ではなんちゃってフルフラットだったけど、今回は本物のフルフラットシート。人生初のビジネスクラスはとても快適だった。サービスのよしあしについて特に印象はなかったNWだけど、食事もワインもサービスも大満足。シートにはマッサージ機能つきランバーサポートまでついてて腰痛が不安な僕には助かる。
しかし、ビジネスクラスって高い。往復70万近くする。エコノミーなら10万だ。フルフラットだからといって別に7人分の場所を占有しているわけでもないし、エコノミーの7倍のサービスを受けているわけでもないんだけど、それでも「足を伸ばして疲れを最小限にできる空の旅」を提供する価値は「ただの移動手段としての空の旅」の7倍だってことだな。ぼった食ってる気もするが、これはやはり「価値の創造」なんだろう。
今回のNW70便は全部で300人くらいの乗客。うち40席くらいのビジネスクラスがほぼ満席だった。残り260席がエコノミーだとして超単純計算でNWのチケット売り上げの半分以上はなんとビジネスクラスの売り上げだ。このビジネスクラス用のシートの割合はどのように決められてるんだろう?長距離便なんかは特にエコノミーのシートはつらいしフルフラットのニーズはかなり高いと思うけど、やはりネックは価格。もしも価格が半分になったらビジネスの利用者数がどのくらい伸びるのかは興味深い。
ビジネスのシートはエコノミーのシートのだいたい2.5倍くらいの面積を必要とするから、今回の場合エコノミー260席を全部ビジネスにかえると100席程度になる。もともとの40席と併せて全部で140席のビジネスクラスのみの飛行機の出来上がり。で、もとのケースの売り上げとbreak evenになるところは(70x40+10x260)/140でだいたい40万円。というわけで、往復30万円余分に払ってもフルフラットに乗る価値があると思ってくれる人があと100人いればいいわけだけど、これはさすがに厳しいかな。。。