柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

ワーク・ライフ・バランス再考

奥さんが一週間のマニラ出張から帰ってきた。今回の出張はトレーニング目的だったこともあり、普段の仕事を離れてかなりリフレッシュして来たみたいだ。遅くまで予習復習してたから、別に慰安旅行のたぐいでも何でもなく真面目に過ごしてたみたいだけど、それでも効果は覿面。最近ちょっと悩んでいた肌の調子とかもかなり良くなっている。気づかないうちに精神的にも体力的にも疲れがたまっていたんだろうな。リフレッシュしてやる気に溢れている彼女と比べると、自分の疲れがはっきりわかる。
ある産業医の先生が言ってて面白かったんだけど、ストレスそのものは生物にとって必須なものらしい。たとえば草食動物の場合、ストレスを感じることである種のホルモンが分泌されて、その結果逃げる・反撃するという行動を起こせるらしい。ストレスを感じない場合、そういう反応が起こらないからすぐに補食されてしまうとのこと。
では現代社会で何が問題かというと、そういったストレスがかなりの時間持続すること。例えて言うならカエルが蛇ににらまれている状況が毎日何時間も続いている状態。これはじわじわ効いて来て、ある日突然の出社拒否や鬱といったことに繋がるらしい。人間の遺伝子なんてほとんどハエと一緒だって言うくらいだから、こういう長時間のストレスに耐えられるようには元来できてない。とはいえ、原始狩猟生活に戻る訳にはいかないから、どのようにそのストレスとつきあって行くか。週末に仕事を持ち越さないというのは手始めとして、スポーツや打ち込める趣味なんかはいいそうだ。1週間以上のvacationでいったんリセットというのも確かに合理的。
別のたとえだと、ゴムやバネ。ストレスというのは引っ張る力。復元力の範囲内でのばしたり縮めたりしている分には問題ないし、人間はバネやゴムと違って延ばしたり縮めたりを繰り返して自分自身の強さもどんどん増して行く。でも、ずーっとじわじわと延ばし続けてるとある日突然復元力がなくなってしまう。『ストレッチ』を常に求められる外資系企業だからこそ、どこまでストレッチするのか、どの時点で自律的にバネを緩めるためのアクションをとれるのかということも大切だなと痛感。*1
というわけで、忙しさを言い訳に冬の二泊三日金沢旅行で締めようと思っていた年末だけど、南の島に変更検討開始。

*1:以前ある雑誌で、現代の新興企業の経営者の働き方が特集されてた。ITツールの進歩もあり、24時間仕事とプライベートの境界がまったくない働き方が増えているとのことだったけど、果たして彼らはどのようにストレスマネジメントをしているのだろう?とても興味深い