柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

背負う

今日は朝から弟と父母が大阪にやってきた。昨今話題になっている中小企業の事業承継。ご多分に漏れずうちもかなり大変そうなので、一度そういう案件を扱った経験の豊富な税理士さんに相談しようというわけ。ぼくのつてで頼んだので、ぼくもオブザーバーみたいなのりで顔を出してきた。
朝10時から昼過ぎ1時半まで。いろいろな質問にしっかり答えてもらえたし、いろいろなアドバイスももらえた。これまでの疑問をかなり解消できたみたいだし、近々にやらなければいけないことの洗い出しもできたのでとてもよかった。
実際のところはかなりの部分弟がすでに独学で学んでいたことと一致していたみたいだけれど、それをプロの税理士さんからわかりやすく説明をしてもらえたことで、こういうことに全く疎く、これまでなかなか理解が得られなかった父母に対する説得にもなったようだ。納得を勝ち取るために第三者の権威を使うのは有効だなあ。どこぞの本で『コンサルタントの仕事は社長のやりたいことを第三者の視点から正当化する仕事だ』なんてことを読んだことがあるけど、さもありなん。
税理士の人の専門知識には舌を巻いたけれど、じゃあこういう専門職っていいなあ・いつかはコンサルタントに、と思ったかというとそういうわけでもなくって、むしろ弟のほうがまぶしく見えた。やっぱり背負っているものの重さが違うし、会社をどう存続させるのか、売り上げをどう上げるのか、コストをどう下げるのか、従業員をどうモチベートしていくのか、そしてなにより会社としてありたい姿・理念はなんなのか、そういうことを深く深く頭が擦り切れるほど考えて苦労しながら会社をやっていこうというのはすごいよ。
これで問題がすべて解決したわけでもなく、端緒についただけという言い方もできるけど、少なくとも道が見えてきた。がんばってほしいな。