柿の種中毒治療日記

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ビッグ・サーの南軍将軍

ブローティガンにすっかり魅せられた。特に何がどうというような話ではなく、大事件も起こらなければ大恋愛がおこるわけでもない。人里離れたビッグ・サーなるアメリカ西海岸の不毛の地でマリファナをきめ、気の触れたビジネスマンとふれあい、蛙退治にワニを池に放つ。ろくでなしのリー・メロン。この小説のテーマは何といわれても困るけど、なんだかそれが心地よい。言葉の選び方がとにかく素敵だ。
Objective drivenという言葉に象徴されるような、前へ前へ進むことを日々自分に課している中で、こういう本を読むと自分の中のバランスがちょっと戻る気がするね。

ビッグ・サーの南軍将軍 (河出文庫)

ビッグ・サーの南軍将軍 (河出文庫)