柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

フィリピン自動車事情その2

いつものようにタクシーで会社に向かうも、これまたいつものようにUターン待ちの車で交差点から手前は大渋滞。これにはまるとここを抜けるだけで優に10分20分は平気でかかる。交差点では日本の信号は基本的には2パターン。つまり東西南北に交わる交差点の場合、東西方向ー南北方向の信号のいずれかが青で他方が赤。でも、フィリピンの信号は違う。4叉路の場合、信号は一方向からのみが青でその他3方向からは全て赤だ。日本なら右折と直進では直進優先というルールがはっきりあって基本的にほとんどの人が守るけれども、交通ルールなんてあってなきがごときフィリピンにおいては信号を4パターン切り替える事によって縛るのしかないのだろう。というわけで、一度信号が変わると次ぎに青になるまでにすごく時間がかかるのだ。
さらに輪をかけるのは頭を使わない交通指導員の存在。日本でも警官が手旗で交差点の流れを管理していることがあるけれど、あれと同じ。ただし、相当何も考えていない。日本の場合信号が赤になりそうな時は交差点内に入らないで手前で止まるのがルールである。ところがフィリピンでは交通指導員自ら一方向の信号が赤になっても、信号にかまわず交差点内がほぼいっぱいになるまでそのまま車を直進させる。するとどうだろう。別方向の信号が青になっても交差点内が混雑してるからちっとも車が進まない。いい加減にしてくれってかんじ。
その上輪をかけるのは歩行者。歩行者は渋滞で車の動きが悪いと見るや信号はおかまいなしにどんどん道を横切りはじめる。一人が口火を切るとあれよあれよなので、ようやく車の方が進める状態になっても今度は人が多くて進まない。
極めつけはガス欠。ぎりぎりのキャッシュフローで回している運転手が多いためか、道路上でのガス欠が散見される。今日もどうもおかしいなと思ってタクシーを捨てて歩いたら、交差点の中でタクシーの運転手が頑張って車を押していた。人間の力なんて当然一馬力にもみたないんだからそりゃ進まんわ。