柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

インビクタス 負けざるものたち

ラグビーW杯の盛り上がり、すごい。我が家でもにわかに盛り上がり、熱い戦いを手に汗握って観戦中。

先日の日本ー南アフリカ戦はたまたまた新橋の台湾料理屋で前の会社でお世話になった二人のN氏と観戦。残念ながら日本は敗れてしまったけれど、あのぶつかりあいながら前へ、前へというガッツに心震えた。

今日はニュージーランド-イングランド戦を観戦。そのあとNetflixをつけたらこれまたラグビー映画が目に入ってきた。インビクタス/負けざるものたち。

インビクタスというのはラテン語で「屈服しないもの」という意味だそうだ。屈服しなかったのは1995年南アフリカラグビーW杯で南アフリカラグビーチーム。でもそれだけではない。四半世紀を超えて独房に収監され、アパルトヘイト後の南アフリカの方向を決定付けたネルソン・マンデラという一人の偉大なリーダーこそが「屈服しなかったのもの」なのだ。

マンデラは長い収監に屈服しなかった。そしてまた、その後大統領となったのちも安易に多数派の黒人のみの人気取りに走ることを拒んだ。マンデラは黒人と白人との間の更なる分断ではなく、融和を目指して国を率いた。そのマンデラの、寛大さと高潔さによりスプリングボクス、SPたち、官僚たち、そして国民が一つになっていく。

劇中でマンデラが繰り返す「我が運命を決めるのは我なり、我が魂を制するのは我なり」は、英国の詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリの詩「インビクタス」の一節だそうだ。

I am the master of my fate, I am the captain of my soul

ぼくはマンデラのような人生を歩んでいるわけではないけれど、ぼく自身や周りの人々がみなI am the captain of my soulであれたらと思う。