和田竜さんの『忍びの国』を読了。主人公であろう伊賀の国の面々になかなか感情移入しずらく、むしろその伊賀を侵略する面々に対して感情移入しやすいという面白い設定。最後はそうか、そうくるかという感じ。
自分は普段意識せずとも博愛主義とか現代的な価値観に基づいて判断している。武士は食わねど高楊枝という価値観もあれば、生きるため金のためならなんだってするという価値観だってある。ついつい自分のものの見方に固執してしまうけど、どれがよくてどれが悪いなんてわけではないのだろう。
なんて難しいことは考えず楽しく一気に読み終わった。
- 作者: 和田竜
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/02/26
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (42件) を見る