柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

リーダーシップ

今日は会社でランチを食べながらリーダーシップについてのトレーニング。このフレームワークを聞くのはもう3回目くらいになるんだけど、改めてすごくいいトレーニングだ。この会社に入って5年間働き、自分の中でもっとも定義が変わって来たものがこのリーダーシップ。今日の事やこれまでの事をちょっと整理。

  • リーダーシップといっても別にリーダー役/まとめ役/旗ふり役をいかにやるのかといった『役割/役職』の話ではない。それって古い時代のリーダーシップ像で、むしろ今求められているのは個々人が結果に対して最大限貢献するために必要なマインドセット、スキル、もしくは振る舞いの話だ。だから部下のいるいないや社歴、ポジションには全く関係なく、全ての人に求められていてこれは『パーソナル・リーダーシップ』というべきもの。
  • リーダーシップとオーナーシップには深いつながりがある。ビジネスに対するオーナーとしての責任感があれば、自分が正しいもしくは間違っていると思う事に対しては勇気を出し、失敗を恐れずにチャレンジする事が必要。世の中で最悪の質問というのはアホかと思われる質問ではなく、勝手に納得して誰にもいわず胸の奥にしまってしまった質問そのもの。そうやってなあなあで勇気を振り絞るべきところで振り絞らず、後からその結果を批判するのは批評家に任せておけばいいしまかり間違ってもビジネスパーソンのすることではない。そういう意味で、まずオーナーシップを持ちそれを生かすためのパーソナル・リーダーシップというマインドセットが必要。
  • リーダーシップはスキル。言い古されている事だけど、リーダーシップはカリスマティックな人にのみあるものではない。というか、カリスマ性があれば古い意味でのリーダーシップを発揮する事は比較的容易だろう。でも、ここでいっているのはあくまでも『パーソナル・リーダーシップ』。それは別に生まれ持った素養だけではなく、訓練によって身につける事が出来るスキル。
  • リーダーシップの基礎にあるのは知識。知は力なり。といっても別に情報を一手に握って秘匿化する事によって権力を握ろうとかっていうちんまい話ではなく、知識と情報、そしてそれを基に提案を産み出すことによって上下関係や年功序列を超えたチームダイナミクスを産み出せるという事。「僕はこう思う」では説得できなくても、「データはこう指し示している、だからこうするべきだ」という事が出来るから。
  • リーダーシップを発揮するのに必要なのはコミュニケーションスキル。詳述は控えるけど、違いを認識して受け入れるというマインドセットに始まり、どう人の話を聴きどう自分の意見を表明するのかという事がかかせない。これなしにはせっかくのいいアイディアも人に伝わらず、日の目を見ない。

この知識とコミュニケーション能力の二つが『パーソナル・リーダーシップ』の礎。これをさらに生かしていくためにいくつもの要素があるけどこれはまた後日。
トレーニング後半のフリーディスカッションもまずまず良かった、いつものようにHH兄貴が口火を切ったあと、実はとってもシャイな僕が勇気を振り絞って発言し、その後はいつもはあまり発言しない人もかなり発言していた。とはいえ今日のこれはまだまだスタート。アホな発言をすることを恐れてどうなるんだ。ちょっとの勇気を振り絞ってみたら、実は全くたいした事ないのに気付いてもっと先に進めるのに。