柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

Kawawa

Kawawa - Affected or characterized by sorrow or unhappiness.

タガログ語で、可哀想にとかって言う意味らしい。仕事の方は大変ではあったけれども、中国のトップのファイナンスの御方との会議も何の問題もなく順調に終える事が出来た。でもそれとは関係なく今日はちょっとそんな気分。
一つ目。オフィスで何か気配がするなと思ったら、4-5cmくらいの小さいネズミがちょこまか走ってた。やだなあ、と思いながら机の下に放置していた先月もらったスナックパックを何気なく見てみたら口が開いてる。嫌な予感。中を見てみたら幸いネズミ本体はいなかったけど、ネズミがお菓子を食い荒らした痕跡が。あちゃー、ぼくがあのネズミを養ってたわけだね。とはいえそんなことでKawawaな気分になったわけではない。
もともと安っぽいナイロンのリュックだったし、絶対自分じゃ使わないなと思ったのでゴミ箱に惜しげもなく捨てといた。夕方掃除の女性がやってきた。日本だったら掃除といえばおばちゃんの仕事というような認識だけど、こちらではそういうわけでもない。同世代くらいだから掃除のお姉さんだな。彼女がゴミ箱に入っていたリュックを発見して、大きなゴミ箱に移すではなくトイレに持って行った。分別でもしなきゃいけなかったのかなあなんて事を考えてた。部下の子がタガログ語で彼女と会話してたからあとで会話の内容を聞いてみたら、そういうわけではなくって彼女は小学校に上がる自分の息子にちょうどいいと思って持って行ったんだって。ばい菌とか気をつけてね、という話をしたら洗って使うから大丈夫とのこと。
そうかー。ぼくにとっては何の価値もないと思われるような物がある人にとっては価値ある物だったりするんだな。ここにきてしばらくフィリピンの貧富の差ってひどいなーなんて考えてたけど、自分自身分かってなかったな。自己満足でしかないのは分かってるけどせめてゴミ箱からではなく直接あげればよかった。
二つ目は昨日のディーラーのBくん。会議を終えて電話を見たら着信・テキストあわせて10件。部下の子の電話も教えてあったのでそっちにも10件。「決められましたか?一刻も早くもご連絡とご予約を」。ひー。ぼくが一刻も早く車が欲しい、待つくらいならホンダにするとかって言ってあおったのも一つの原因だけど、ここまで猛烈に電話かけてこなくても。結局他のディーラーに電話したらB君とこには全くなくって一ヶ月待てと言われた色の在庫もしっかりあるし、応対もしっかりしているしますますBくんのところから買う理由がない。悪いなと思いながらも断りの連絡を入れた。そしたら再び二通のメールが。なになに、「もしよろしければ何故買わない事にされたのか理由を教えてください。会社のサービスですか?商品ですか?それともあなたのエージェントとしての私の能力ですか?教えていただければ私も会社に説明できますのでよろしくお願いします」。。。正直さ、彼自身にも不満はあるけれどもそれ以上に会社全体としてなんだよね、不満があるのって。ていうか個人的には彼みたいな一生懸命な出来ない子って嫌いではないし。全くセールスマンをトレーニングできてない会社のほうが問題だし、上司の態度や商品に対する知識のなさの方がよっぽど問題だ。でも彼自身も適切な言い訳見つけないと上からどやされるんだろうなあ。Kawawa。。。でもやっぱり、そんなことで買うなんて出来ないや。せめて彼が大目玉を食らわないような返事を書こう。恨まれるのも嫌だし。
「かわわ、かわわ、かわわ。」って口ずさんでたら「ざわわでしょ」って言われた。おっと。