柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

広州へ

朝8時に起床。11時過ぎに出発する紅磡(ホンハム)発の九広鉄道に乗って中国は広州へ向かうのだ。当日になって思い出したように九広鉄道の電話予約サービスで空席紹介。Visa/Masterのどちらも香港国外で発行されたものは使えないという壁に早速ぶつかるも、直接オペレータと話をしてみたところアメックスなら行けるとの事。コーポレートカードを持っていたのでなんとか予約完了。
ルネッサンスホテルを10時過ぎにでてタクシーで香港島から九龍半島側へ。これまでは地下鉄かスターフェリーしか使った事がなかったのだけれども、海底トンネルを抜けて行くのも良いもんだ。映画で見たような光景。あれはウォン・カーウァイ監督の恋する惑星だったかな。
ちょっと渋滞してドキドキしたものの、紅磡の駅には無事11時前に着いた。切符を購入し、手荷物検査を受けてから出国審査ならぬ出境審査。鉄道の旅で国境を越えるというのは日本にいては味わえないから新鮮だ。といっても香港はすでに中国に返還されているから厳密には国境越えではないけれども。
九広鉄道はまずまずきれいな列車。不思議な事に周りの車両はガラガラなのに一両の車両に乗客がすし詰めにされている。自分の座席を探しに行ったらそこには家族連れが既に座っていた。ちょっと困ったなと思いつつ、切符をみせたら彼の切符と交換してくれという素振り。快く応じてその席に向かってみると、今度はおばさん二人連れが仲良くしゃべっている。切符をみせたらにっこり笑って手を引いてそのおばさんの元の席に連れて行ってくれた。ぼくが大学で学んだ第二外国語は中国語なのだけれども、中国語は全く分からない。でもなんとかなるもんだ。そうそう、今回の旅の途中ずーっと彼女と二人中国語で話しかけられ続けた。最近フィリピンではタガログ語で話しかけられるし、ぼくの顔もきっと多国籍顔になってきたのであろう。
高い住居用ビルの並ぶ新界を抜け、いつのまにか中国本土へ。窓から見える風景は日本の田園風景とさして変わらない。しだいしだいに広州に近づいてくるとビルが増えて来た。ビルの外壁はかなり汚れているものが多いのだけれども、その中でもピカピカに輝く新しい建物がかなり目につく。九広鉄道は結局予定より30分遅れで広州に到着した。入国審査を終え、いざ出発。
広州の街にくるのも6年ぶりなのだけれども、一歩駅舎から外に出てみて驚いた。空気がずいぶんきれいだ。前回来た時は朝から晩までずっとスモッグで煙っていて、10メートル先の街灯に光の環が見えるような状況だったのだけれど。中国というととかく汚染大国・公害大国な気がしてたけど、やはりそれに対する手も打たれているのかもしれない。
ホテルの部屋に荷物を置いてオフィスへ。初日3時からのセッションにはぎりぎり間に合った。
紅磡駅の中。出境手続きを済ませたらここで待つ。

九広鉄道車内。

車窓からの写真を全く撮っていないのが悔やまれる。。。