バンカボートという船の両舷にバラストの着いた船がこちらの伝統的な船らしい。このボートに乗ってマクタン島から1時間弱、海洋保護区にシュノーケリングをしに行って来た。たまたまこの船にのった客は彼女とぼくと二人だけ。ガイドのJudithさんと色々な話をしながらMarine Sanctuaryへと向かった。その道すがら目にする海。限りなく透明に近いブルーというのはこういう海の色なのかな*1。海の色は一色ではないんだね。濃紺からエメラルド色まで色とりどりに変わる様がとても美しい。
船は浅瀬を通るから、船首には水先案内人が立つ。透き通る青い海をじっと見つめる海の男。ふと水中を見ると海の底に色鮮やかなヒトデが見える。途中海藻が生い茂った海域を通ったりして気分はちょっとサルガッソーだ。
シュノーケリングスポットはもう驚きの一声。フエフキヤッコやチョウチョウウオらしき魚、ニモで有名なクマノミ、ルリスズメダイや名前も知らない色とりどりの魚がそこら中を泳いでいる。シュノーケルでこれだけの美しい魚や珊瑚を見られるというのはすごいなあ。1度休憩を挟んで計1時間シュノーケリングをしたのだけれど、二度目に潜った方は珊瑚礁がまるで森だった。安易に感動するまいと思いながらもこれはすごい。ただ、ちょうど昨日NHKで世界で最も豊かな珊瑚礁はフィリピンにあって、それがいま危機に瀕しているということをやっていたけれど、こうやって人が見に来る事でそれに拍車がかかっているのだとすると心苦しいなあ。とくにここはかなり浅いところだから下手すればフィンで珊瑚を傷つけてしまいかねない。細心の注意を払って泳いだのだけれども、どうかこの珊瑚礁がいつまでもこのままだったなら良いなと思う。
*1:もうストーリーの方は全く覚えていないけれども、そのタイトルだけが思い浮かぶ。