- 作者: 田中森一
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/06
- メディア: 文庫
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2008年出版の本。たたき上げの実力派検事から、弁護士へと転身。バブルの紳士やヤクザの弁護士として大金を稼ぐものの最終的には詐欺事件に関与したとして投獄されてしまった人物の自伝である。
バブル期の代議士や財界人、ヤクザや検事たちの実名がガンガン出てきて赤裸々な話がつづられる。とても面白い。政治家の親族が犯罪を起こし、検察上部からもみ消しの圧力が働くとか、漫画や小説のなかだけの話ではないのだな。裏社会と縁の全くない素朴な一般人の感想。
詐欺事件の犯人として投獄された当事者の自伝だし、伝聞調のエピソードも多い。著者自身もすでに鬼籍に入ってしまっている。なので真偽のほどはわからない。現総理の名前もチラッと出てくるけれど、いまならきっと『怪文書のようなもの』と切って捨てるんだろう。