柿の種中毒治療日記

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ケリー・スターレット式 「座りすぎ」ケア完全マニュアル 姿勢・バイオメカニクス・メンテナンスで健康を守る

先日息子の友人宅を訪問した時にお勧めされた本を読了。素晴らしい本。

去年からロルフィングにいってかなり姿勢が良くなり頭痛なども減ったのだけど、残念ながらまだぎっくり腰からは逃れられていない。ロルフィングでも鍼でも共通して言われるのは『座りすぎ』とのこと

『座りすぎ』というのがどう腰に悪いのかピンとこないところもあったのだけど、この本を読んでいてようやくしっくり理解できた。

前半の理論編と写真を見ることで、『良い姿勢』や『正しい立ち方』、『正しい歩き方』などに対する理解とイメージが深まる。座っている間臀筋が弛緩し、その一方で大腰筋や股関節屈筋が短縮した状態が長時間続くことで柔軟性が失われる。この状態で立ち上がると、太もも前側から背骨前側に大腰筋が引っ張る力が働くために腰椎が前に引っ張られ、お尻は後ろに出て腰は反った状態になる。これにより脊椎起立筋や腰方形筋などが硬直する。長時間座って仕事をすることで反り腰→腰痛へとつながる機序がようやく納得できた。このように腰痛というのは座り方や悪い姿勢の結果である。ケアとして大事だのは腰だけでなくむしろ臀筋や大腰筋、足の筋肉や、そもそもの姿勢。

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中盤はスタンディングデスクの導入。後半は全14回の全身のリリースプログラム実践編。理論的なことを理解して、丁寧に二日かけてやっていったところ、一つ一つ終わるごとに体の動きが変わるのがわかる。これまでいろいろ指導を受けたりボディワークをしてきた体性感覚がひとつひとつ繋がっていく。ロルフィングの10シリーズがなぜ足裏や膝下の筋肉からスタートして全身の筋肉にステップバイステップで丁寧にアプローチするのか理屈としても納得できた

本当にいい本を紹介してもらった。夏休みの体の手入れに一過性の試みに留まらず、毎日の立ち方歩き方やメンテナンス、週末はゆっくり体を労るなど習慣化したい。