ロルフィング第二回目のセッションに行ってきた。今回は膝から下を中心に。
まずは脛のすぐそばの前脛骨筋に対して念入りにワークしてもらう。今回もぐりぐり押したりすることはなく、ゆっくりと持続的な圧のかけかた。気持ちいい程度に触れて、微妙な動き。この筋肉がパンパンに張って痛いくらいだったのだけど、次第に足が溶けるように軽くなっていく。お尻の下の辺りにも軽く響くような感じがあって、筋膜で繋がったネットワークであることを実感。
それから足首周りと、足裏の足底筋群。足が解放されていく感じ。まず左足からやってもらったのだけど、すでに両足の長さがかなり違う。また、左足の方は自然と踵の真後ろがベッドについて、つま先が上を向くようになった。一方で施術前の右足は踵の右側面がベッドについていて、つま先が開いている。このようにあしがねじれている状態のために、太腿の外側や腰に痛みが出るとのこと。もちろん右足もしっかりやってもらった。
なお今後の維持のためにはベッドの上にしっかり踵の中心をつけて、爪先が広がりすぎないように横になるのが大事。また踵が遠くに行くように意識してつま先を脛側に倒す意識で、前脛骨筋やふくらはぎに気持ちがいい刺激が入る。
実は昨日軽くぎっくり腰気味になり、それを庇うために身体中に力が入って肩や背中もガチガチ。吐き気がするぐらい頭が痛かったのだけど、面白いことに足を中心のワークで腰回りが楽になってきた。本来ならここで膝下ワークは終わりなのだと思うけど、あまりに肩こり頭痛がひどいので僧帽筋と後頭下筋群も改めてワークしてもらった。前回同様柔らかい圧で、どんどん緊張がとれて肩が下に下がっていく。腕が長くなる感覚。
その後は椅子に座ってのワーク。骨盤をゆっくり前傾・後傾、片手を上げて腰を反対側に回旋する運動、それからピラティスのように首から背中へと背骨を一つ一つゆっくり曲げていき、起こすときは仙骨から動かしていく運動。これらも全て自分の動きに加えて、先生の手技が加わってとても気持ちいい。
さて、その結果。
まずは立ってみてびっくり。『地に足がつく』というのは比喩表現ではなく現実の身体感覚なのだというのが一番な気づき。体の重心が少し下がったような、物凄く安定した感覚がある。また、右足のつま先が外に向いていたのだけど自然に前を向いている。踵の骨の前あたりに体重がしっかり乗って、膝下の筋肉を緊張させずともバランス良く立てている感覚がある。
また、歩いてみても明らかに違う。これまでと違って、踵に体重がしっかり乗り、そこから真っ直ぐに踵が上がってつま先側に体重移動できる感覚。そして真っ直ぐに地面を蹴っている感覚。これまでは踵に力が乗らず、かつ右足の側弯部に体重が移動して、最後は爪先が外側に開いていた。この歩き方だと爪先が全く開かず、楽にすいすいと歩ける。すごい。頭痛もすっかり消えた。
今後のケア
これを維持するために今後やっていくこと
- 踵で立つ感覚を体に覚えさせる。立った状態で体を前後にゆっくり動かして、踵に体重が乗っているポイントとその感覚を繰り返して練習
- テニスボールの上に足裏を乗せてコロコロ動かす。特に、踵の骨の前側を意識すると良い。立つ時にはここに体重が乗るので、ボールでそのポイントの感覚を掴ませる。
- ふくらはぎの筋膜リリース。ストレッチポールにふくらはぎを乗せる。表面に近い層はコロコロと早めの動きでOK。そのあと1分程度持続圧をかけて深層にも刺激を入れる
- 前脛骨筋の筋膜リリース。脛をストレッチポールに乗せる。動かしにくいし、別にコロコロしなくても持続圧で良い。これも1箇所一分くらい。
- 寝て踵をしっかり地面につけ、足首を前後左右にゆっくり動かす。前後に動かすときは踵が滑って足が伸びる意識。
- 椅子に座る時も足裏を意識する。足裏がべったりとしっかり地面についていると、座っている姿勢が安定する。坐骨で座るのは大切だけど、意識は坐骨よりむしろ足裏
次回は第3回目、体側。