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柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul

名残

つれづれ Travel Relocation

今日は神戸での最後の日だ。朝からタリーズで軽くモーニングを食べて、六甲道にピラティスに。ここのカイロの先生とピラティスのトレーナーに巡り会えたのは本当に良かった。ふたりとも親切で、腕のいい信頼できる人たち。一時間のピラティスを終え、部屋の引き渡しのためにマンションへと向かった。その前にちょっと時間があったので、鳴尾御影線沿いの三味菜館にて軽くお昼ご飯。いつもお店の前を通るたびに結構繁盛している店だなあと思っていたんだけど入ったことがなかった。とても美味しい。5年も暮らしていてなぜ入ってみなかったんだろうとも思う。でもせめてさいごに来れてよかった。
そして部屋の引き渡し。上下についた二つのカギを開けて中に入ると、なぜか今までとはちょっと違うにおいがした。きっとぼくたちの家具や荷物が全てなくなって、壁紙のにおいと畳のにおい、そのほかの部屋本来のにおいだけになったからなんだろう。おとといまでここで生活していたことが信じられない。中はがらんどうで、思いのほか広かった。この部屋でともだちを招いてご飯を食べたり、ゲームに興じたり、ふたりで料理を作ったり、家族が訪れたり。日々一つ一つの事柄が思い出される。日当りの良い三階の角部屋。窓を開けば気持ちよく風が通り抜け、思いのほか静かなとても素敵な部屋だった。大家さんに最後に挨拶。
記念に一枚写真を撮って、愛車のフォルクスワーゲンに乗りこんだ。このクルマは後輩に譲ることになったから、今日で乗り納めだ。これまた名残惜しい。6年間弱、このクルマに乗って行った数々の場所のことが思い出される。高崎、軽井沢、伊香保に草津。信州の山々、赤城山にも行ったし日光に鬼怒川にも行った。東京にもクルマで遊びに行った。神戸に引っ越してきてからも、四国旅行や伊勢・熊野旅行、宮島にも行ったし、天橋立にも行ったなあ。名古屋も楽しかったし、美山も素敵だった。そういう色んなところに彼女やともだち、そしてこのクルマと行けたのはいい思い出だ。故障も多く、維持費もかかる手のかかる子だったけれどもそれだけに強い愛着がある。ぼくたちの手を離れてもぜひ大切に乗ってもらえたらいいなあ。このクルマを渡す新入社員の子は、ペーパードライバー教習とかにまじめに通って準備しているらしいからきっとそういう風に扱ってもらえるよ。
芦屋川沿いをゆっくり走った。この川沿いをよくふたりで散歩したもんだ。阪神芦屋川の駅のホームから見る六甲山と芦屋川の風景がとても好きだったけれども、しばらく見ることもないんだろう。というか、次に神戸に暮らすことがあるのかどうかも分からないし、記憶の中だけの思い出に変わって行くのかな。さらに山を越えて有馬温泉へ。有馬温泉にも何度も来たけれど、今日は初めて金の湯に。体にしみわたる気持ち良さ。温泉というのは日本の誇る文化だなあ。湯船文化のない国に行く前に、最後のリラックスタイム。
夕方には串君と彼のおくさんと住吉でご飯。いろいろな話であっという間に時間が過ぎて行った。神戸という街とはお別れだし、大家さんやご近所さん、近くのお店のなじみの顔のようにもう二度と会うことのない人も数多くいるんだろう。でも串君夫妻とはしばらくは会えなくなるけれど、きっと今後も仲良く続いて行くんだろうし、それはたとえ会社を離れたとしてもそうなんだろう。名残は尽きないけれども、その一方で未来へと続くものをたくさん手に入れたことを感じることが出来てなんだか嬉しい。
それでええねん。