帰りの高崎駅で3冊文庫を購入。藤沢周平『麦屋町昼下がり』、京極夏彦『後巷説百物語』、夏目漱石『こころ』。『こころ』は絶対実家にあるんだけど、2007年夏限定で蒼井優のカバー写真になってたもんだからいい年して衝動買い。いままでアイドルとか女優に別に興味なかったんだけどねー。中味に違いがあるわけではなくってカバーだけなんだけど、限定という言葉に釣られてしまった。
新幹線の中ではかなり寝たので藤沢周平のみ読了。4編の中編小説からなるこの本、あいかわらずとってもいい。『麦屋町昼下がり』の出だしの情景描写なんて、どうしてこの人はこんな言葉を選べるんだろう。ちょっと口を動かしてみるとすごくリズム感がよくって余韻がある文体。素敵だ。4遍の中ではちょっと珍しく小太刀を遣う女性が主人公の『榎屋敷宵の春月』が普段とは違う女性からの視点でなかなか面白い。
- 作者: 藤沢周平
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1992/03
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (17件) を見る