柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

ペソ安

昼休みに銀行に行って来た。ぼくの給与は日本円ベースの金額を月々の為替レートで変換した上で全額ペソ建てで支払われている。これが面倒のもと。物価の違いもあるし、ペソのまま持っていても使い道がない。じゃあこちらで貯蓄・投資する気になるかと言えば、こちらで最高に信用のあるBPIでさえ格付けはBBB。預金保証もあるにはあるけれど、20万ペソまで。今のレートで言ったらわずか40万円だ。しかも日本への送金も一回あたりの上限があるらしい。
で、銀行に行ってみて驚いた。なんと給与計算時と比べてかなりペソ安が進んでレートが悪くなっている。すごいね。うちの会社はあるルールに従って送金してさえいれば12ヶ月累積で為替損がある場合補償してくれるという制度があるから個人として困るわけではないけれど*1、こういう制度がなければ一気に収入減だ。
一方で海外に多くの出稼ぎ労働者を出しているフィリピン。うちのグループのひとりの父親も中東で働いているんだけれど、このペソ安でペソ建て送金額が一気に増えてホクホク顔なんだって。なるほど。
最近は一気に円高ドル安が進んで一時1ドル90円なんて驚くべきドル安だったけれども、フィリピンペソはそのドルに対しても下落しているのだ。エマージングマーケットに対する警戒感でも広がっているのだろうか。地元の新聞を読んでいるわけでもないのでなにがこのペソ安の原因なのかさっぱり分からないのが怖いな。

*1:累積で損益がかなりの所までオフセットされるような条件付きなので会社としてもそんなに悪い仕組みではない