久しぶりのひとりっきりの週末。特にやることもないので映画三昧。
ニュースの天才。実話に基づくそうで、淡々としたストーリー展開だけれどもすごく面白かった。権威ある新聞で筆を執る人気の若手新聞記者。誰もがスター記者だと認める活躍っぷりで、人当たりも良く人気もの。しかし彼の記事に信憑性を疑われる点が発見され、上司が真偽を追求するうちにその記者の記事の多くが捏造だったことが発覚していく。その過程での若手記者の言い訳・ごまかし・逆切れ・正当化には胸が痛む。周囲の人たちも若手記者をかばい、問題を追及する上司への共感はなかなか得られない。
この映画は『ジャーナリズムの課題』という切り口で語られることが多いみたいだけれども、実際には強いプレッシャーの中で働く人々なら多くの人が直面する誘惑だと思う。たとえば極端な話だと粉飾決算とか、小さなところだとレポートの誤摩化しとか。同情はできないけれども、決して他人事ではないのだ。主人公の栄光からの転落を映画のなかで追体験することで、不正によるショートカットのリスクの大きさを理解できる。内部統制のトレーニングのケーススタディーとかにも良さそうだな。
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アイアン・スカイ。ナチス・ドイツは実は月面基地で力を蓄えていて、そんなナチスが21世紀に月から襲来してきた、なんていういかにもB級っぽい設定のフィンランド制作のSF映画。これがなかなかどうして面白い。アメリカ大統領はサラ・ペイリンにそっくりな女性大統領なのだけれども、彼女のポリシーとナチのポリシーの親和性がとても高いという皮肉。エンディングも皮肉が利いている。
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荒川アンダー・ザ・ブリッジ。ギャグは面白い。けれども、『河川敷からの立ち退きを求められたコミューンを救ったのは、政界に隠然たる影響力を持つ人間だった』というのは夢が無い。結局のところそういう後ろ盾・政治力がなければ夢や理想なんてものは叶えられないことを示唆してるんだな、なんていうのはひねくれた見方かもしれないけれど。
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疲れてきたのであまり集中できず。もうちょっとテンポがいい方が楽しめたかな。
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途中気分転換に掃除をしたり、仕事をしたり、散歩をしたり、本を読んだり。1日四本映画を見たなんて、いつ以来だろう。家族不在で自分のことに集中できるというのは一つの側面だけれども、家族と過ごせる週末って何と贅沢なことか気付かされるね。感謝。