水曜日の夜中から娘が突如嘔吐をはじめ、明け方まで15-30分ごとに続いた。で、娘が快癒したと思った昨日の金曜日、こんどは妻が同じ症状に見舞われ、激しい嘔吐が続く。というわけで7時で仕事を切り上げて帰宅。かかりつけの医者に往診してもらったところ、ウイルス性の感染性胃腸炎だろうとのことである(国立感染症研究所感染性胃腸炎とは)。先生によれば、今広州では子供向けの吐き止め薬が切れかけているぐらい同じような症状が流行しているようだ。会社内や住んでいるコンドミニアムでも、子供・大人に関わらず同じような話がここ数週間頻発している。
娘がどこから貰って来たかはわからないけれど、妻の感染はおそらく家庭内の貰い合いだろう。このチェーンを断ち切るべく、いくつか調べてみた。大学・大学院と関連分野のことを学んでいたから多少の基礎知識はあるのだけれども、久しぶりである。(なお、調べたサイトはほぼ政府系のサイトだけれども、僕自身は専門家ではないので詳細、特に嘔吐物の処理の手順等はリンク先を確認することをおススメします。)
おそらくこれはノロウイルス。ノロウイルスだとして、結論から言うと、
- 重症化することはほとんどないので心配しすぎることは無い(でもとても辛い)
- ノロウイルスはものすごく感染力が強く、家庭内での二次感染が容易に起こる
- 吐瀉物・排泄物などの処理には細心の注意を払う。アルコールや普通の石鹸ではウイルスを退治できない(専門的には失活化・不活化できないということ)。 飛び散った吐瀉物の飛沫から感染したり、ウイルス粒子がドアノブやカーペットに残っていてそこから手->口を経由して感染する。
- 予防には手洗い。ただし、アルコール・石鹸では退治できないので、洗い流して物理的に除去することが必要。そのため、手洗いは大量の水で丁寧にしなければいけない。
症状・時期的にはノロウイルスか
厚生労働省のノロウイルスのQ&A、国立感染症研究所のウェブサイト(ノロウイルス感染症とは、ロタウイルス感染性胃腸炎とは)などなど、いろいろなところを見てみた。症状としてはどちらのウイルスも似ている*1。
ノロウイルスの症状:
主な症状ははき気、おう吐及び下痢です。通常は便に血液は混じりません。あまり高い熱とならないことが多いです。小児ではおう吐が多く、おう吐・下痢は一日数回からひどい時には10回以上の時もあります。感染してから発病するまでの「潜伏期間」は短くて10数時間~数日(平均1~2日)であり、症状の持続する期間も数時間~数日(平均1~2日)と短期間です。元々他の病気があったり、大きく体力が低下している等がなければ、重症になって長い間入院しないといけないということはまずありませんが、ごくまれにおう吐した物を喉に詰めて窒息することがありますので注意してください。
感染症情報センター:ノロウイルス感染症とその対応・予防(家庭等一般の方向け)
これらの症状はうちの場合にも当てはまる。突然の嘔吐が10回以上一日少し続き、そのあと38度少しの熱が一日ほど。二人とも同じような感じである。
日本だと今この時期多いのはノロウイルス。この後ロタウイルスの感染例が多くなるようだ。
出所:国立感染症研究所ロタウイルス感染性胃腸炎とは
治療法は特にない
特効薬はありません。症状の持続する期間は短いですから、その間に脱水にならないように、できる限り水分の補給をすること(場合によっては病院で点滴をしてもらって)が一番大切です。抗生物質は効果がありませんし、下痢の期間を遷延させることがあるので、ノロウイルス感染症に対しては通常は使用しません。その他は吐き気止めや整腸剤などの薬を使用する対症療法が一般的です。下痢が長びく場合には下痢止めの薬を投与することもありますが、最初から用いるべきではありません。
感染症情報センター:ノロウイルス感染症とその対応・予防(医療従事者・施設スタッフ用)
医者から処方された薬もやはり吐き気止めのみであった。抗生物質は細菌性感染には効くけれども、ウイルス性感染には効果がない。ノロウイルスに対する抗ウイルス薬もまだ存在しないようだ。とりあえず、医者には見せていることだし、ノロウイルスなどのウイルスだと仮定して家の中での対策をとることにした。対策するにはノロウイルスの特徴を把握しなければいけない。
ノロウイルスの感染経路はほとんどが経口感染。
(1)患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐ぶつから人の手などを介して二次感染した場合
(2)ヒトからヒトへ飛沫感染等直接感染する場合
(3)食品取扱者が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合
(4)汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合。
(5)ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合
カキの食中毒はノロウイルスが原因ということが多いらしい。カキに当たると地獄だと効いたことがあるけれど、妻を見ていても非常に辛そう。ただしぼくたちは貝類は食べていないし、井戸水も飲んでいない。また、飲み水はワトソンズの蒸留水なので4・5という可能性は少ないだろう。近所にすむ子供や同じ幼稚園の子にも同じような症状があるようなので、おそらく1・2・3のどれか。
患者の排泄物・嘔吐物には大量のウイルスが含まれる。感染力は非常に強く、また感染力が持続する。
ノロウイルスは小腸の細胞に感染・増殖する。そのため、嘔吐したときに小腸の中に残った食べ物とともにウイルスもくっついてくる。文部省のウェブサイトによるとノロウイルスの場合嘔吐物1gあたりには100万個のウイルス粒子が含まれる。仮に100gはいた場合、そこに含まれるウイルス粒子は1億個。一方で、ノロウイルス粒子10-100個への被曝でウイルス感染したという例もあるようだ。このため、吐瀉物に直接触ることは非常に危険。また、下痢などの場合は1gあたりに含まれるウイルス粒子の量はさらに増える。うちの場合、妻が娘の嘔吐物を手で受け止めたりしているので、手洗いをしたもののウイルスが残っていてそこからウイルスが感染したのかもしれない。
ノロウイルスは、ウイルスの中でも小さく直径30~40nm前後で球形を呈しています。乾燥・液中で長期間安定であり、4°Cでは2 ヶ月間、20°Cでは1 ヶ月間程度生存可能と考えられています。加熱にも強く、60°C、30分間の処理に安定で、不活化には70°C、5分間、85 °C、1分間の加熱が必要と言われています。 ノロウイルスに対しては次亜塩素酸ナトリウムが有効であり、有機物の少ないところでは 200ppm濃度を、有機物の多い(嘔吐物等)ところでは、次亜塩素酸ナトリウムが有機物に 消費されるため1000ppm以上を用いることで、短時間で殺滅できます。ノロウイルスは、 酸にも強くpH3以下で、アルカリではpH10以上であれば、短時間で感染性を無くすことが できます。消毒用アルコールのウイルス不活化効果は少なく、期待できません。 急性期のノロウイルス感染者には、糞便1gあたり1億個以上、嘔吐物は100万個以上のノロウイルスが存在します
文部省-食中毒病因物質の解説(pdf)http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/06/13/1306691_07.pdf
12日以上前にノロウイルスに汚染されたカーペットを通じて、感染が起きた事例も知られており、時間が経っても、患者の吐ぶつ、ふん便やそれらにより汚染された床や手袋などには、感染力のあるウイルスが残っている可能性があります。このため、これら感染源となるものは必ず処理をしましょう。
ノロウイルスに関するQ&A|厚生労働省
予防・感染拡大防止には熱湯煮沸消毒・次亜塩素酸での清掃が必要
たまたま日本に帰国されたご家庭から、ホタテ焼成カルシウムなるものを貰った。この商品、ようは酸化カルシウムなので、いろいろ喧伝されている効能は眉唾なんじゃないかと個人的には思っているのだけれども、少なくとも強アルカリ溶液は簡単に作れる。タンパク質の殻であるエンベロープを持つウイルスだったら、アルカリでその殻を破壊してウイルスを失活させられるんじゃないかなと考えてググってみたのだけれども、なんとノロウイルスはエンベロープなし。いちおう文部省のサイトの情報によるとノロウイルスもpH10以上のアルカリで不活化できるらしいのだけれども、なぜか厚生労働省側の資料にはアルカリによる処理の記述は無い。というわけで、酸化カルシウム溶液でアルカリ処理するという手段はとらず、引き続き厚生省のホームページで調べた。(実際のところ、推奨されているハイター・キッチンハイターなども強アルカリである。使用には十分注意が必要)。
床等に飛び散った患者の吐ぶつやふん便を処理するときには、使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、ふん便、吐ぶつをペーパータオル等で静かに拭き取ります。拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをします。おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約1,000ppm)を入れることが望ましい。)
また、ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、吐ぶつやふん便は乾燥しないうちに床等に残らないよう速やかに処理し、処理した後はウイルスが屋外に出て行くよう空気の流れに注意しながら十分に喚気を行うことが感染防止に重要です。
たまたま日本から持って来たキッチンハイターがあったので、成分を見てみたらやはり次亜塩素酸ナトリウムである。これはラッキーだ。200ppm-1000ppmでの使用が求められているので、まずは希釈。1ppmというのは百万分の1なので、1000ppmは0.1%濃度に対応する。キッチンハイターの濃度は6%なので60倍に希釈すると1000ppmになり、300倍希釈で200ppmである。
感染症情報センターのサイトによると、処理の際には他の人を3m以内に入れるなとのことなので、娘と妻には別室に移動してもらう。眼鏡はいつもしているので目からの感染リスクは低かろう。さっそくマスクをつけ、ゴム手袋は残念ながらなかったのでジップロックを手袋代わりに代用。まずペーパータオルでざっと水拭きして、それから希釈したキッチンハイターでトイレの壁・床・便器全て隅々までペーパータオルで清掃。プールの匂いのようだ。また、この後うちにはルームサービスの清掃が入る。トイレ洗剤はおそらく酸性の洗剤だから、キッチンハイターと混ざると塩素ガスを発生して非常に危険である。なので、しばらく置いた後、今度は水拭きを念入りにした。(キッチンハイターは酢やアルコールとも反応するようだ。できれば、キッチンハイターではなくハイターの方が良さそう。使用上の注意を熟読されたし花王株式会社 キッチンハイター [小])
なお、次亜塩素酸ナトリウム溶液を吐瀉物に直接かけるのではなく、まずは吐瀉物を物理的に除去して置く必要がある。吐瀉物にそのまま次亜塩素酸をかけると、ノロウイルスを不活化しにくくなる。これはおそらく、次亜塩素酸ナトリウムがアミノ酸やタンパク質と酸化還元反応を起こしてしまい、ウイルスに対する有効濃度が減ってしまうからだろう。
また、広島県のホームページによると、アルカリ条件では次亜塩素酸の殺菌効果が著しく低下する。なので、ホタテ焼成カルシウムの強アルカリと併用なんてしてしまうと次亜塩素酸の効果がなくなってしまう可能性もある。何はともあれ、混ぜるな!併用するな!ということにつきる。
pH9以上では,ほとんどが次亜塩素酸イオン(ClO-)に解離し,pH6~6.5では,このイオンの90%以上が非解離型の次亜塩素酸(HClO)になります。殺菌作用はこの次亜塩素酸が示します。したがって,殺菌力は,有効塩素濃度(次亜塩素酸ナトリウム濃度にほぼ等しい)よりも,pHによって左右されます。たとえば,pH10.4で1,000ppmの溶液とpH8で20ppmの溶液では,20ppmの方が殺菌力が強く現われます。ただ,次亜塩素酸は不安定であるため,使用に便利な次亜塩素酸ナトリウムの形で製品化(pHはアルカリ側)されていますので,使用濃度でのpHに注意してください。
18 次亜塩素酸ナトリウムの殺菌効果 - 広島県ホームページ
リネンは熱湯で洗う。
上記の通りノロウイルスは大変『頑丈』で、かつわずかな量でも感染してしまうので、嘔吐物や便で汚れた衣類・カーペットが次なる感染源になってしまう。ノロウイルスは加熱に強く、60度では30分間でも不活化できない。ただし、90度ならば1分程度で不活化できるとのこと。我が家のエレクトロラックスの洗濯機は除菌モードがあり、温度設定をいじってみたら90度にできた。なお、熱湯洗浄モードのない洗濯機で洗濯をするのは逆効果である。
そのまま洗濯機で他の衣類と一緒に洗うと、洗濯槽内にノロウイルスが付着するだけではなく、他の衣類にもウイルスが付着してしまいます。
感染症情報センター:ノロウイルス感染症とその対応・予防(家庭等一般の方向け)
これを知らずに数日洗ってしまった衣類を、色落ち・縮みは覚悟の上で90度で洗い直した。なお、沸かした鍋の中で煮沸できるならともかく、沸騰したお湯をかけてもすぐに冷めてしまう。熱湯洗浄できない場合には、ハイターなどの次亜塩素酸漂白剤に付けてウイルスを不活化してから洗うことが推奨されている。もしくは、90度以上のスチームアイロンなどで一カ所一分間を目安にアイロンをかけることもできそうだ。ただ、一カ所当たり一分間アイロンをかけるのは非常に労力がかかるので、これは色落ちが嫌なものだけにとどめ、後は捨てるぐらいなら色落ち覚悟で漂白剤を使うのが現実的だろう。下記、東京都健康安全研究センターの資料ではこれ以外にいくつかの方法で家庭内の消毒方法を検討したデータと、具体的な対処法がの紹介されている。
http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/issue/health/webversion/web25images/norovirusdisinfection.pdf
Dettolの効果は疑問
中国ではDettolという英レキット・ベンキーザー社の消毒薬が広く売られている。我が家も3年前に夫婦揃ってMRSA感染して以来、医者のすすめにしたがって、Dettolを使って床の拭き掃除をしていた。それ以来MRSAには感染していないので、バクテリアを殺すのには有用なのだろう。本家イギリスでも、良く家庭で使われているみたい。ではノロ・ウイルスには効くのか?Dettolの成分を調べた限りでは、あまり期待しすぎない方が良さそうだ。Dettolの主成分はクロロキシレノール(chloroxylenol、4-クロロ-3,5-ジメチルフェノール)。
クロロキシレノールは接着剤やエマルション、絵画、洗浄槽においてバクテリアや藻類、真菌のを抑制するために用いられる抗菌性化合物である。クロロキシレノールは抗菌剤入り石けんや家庭用殺菌消毒薬においても一般的に使用されている。抗菌活性は低いが、添加剤によって増強される。クロロキシレノールの抗菌作用は細胞膜電位の崩壊によるものである。
クロルキシレノールは化学名 パラクロロメタキシレノール(PCMX)とも呼ばれ、化粧品やその他の製品の保存剤(防腐剤)、あるいは抗菌石けんの有効成分として利用されているハロゲン置換フェノール系化合物です。クロルキシレノールは細菌の酵素の不活性化と細胞壁の変性によって抗菌活性を発揮するものと考えられており、in vitro においてはListeria 属、Staphylococcus 属などのグラム陽性菌に対して優れた抗菌作用を示し、大腸菌群などグラム陰性菌、抗酸菌、ウイルスに対しては中程度の抗菌作用があると報告されています。また雌マウスを用いた発がん性及び慢性毒性試験では、背側皮膚にエタノールに溶解した1 %並びに10 %クロルキシレノール溶液を週2回で79週間塗布しても、病理組織学的所見においても異常を認めなかったことが報告されています。
KS TOPICS | KS VET 共立製薬 獣医師向け情報サイト
ノロウイルスはウイルスなので、細胞膜を持っていない。それどころかエンベロープも持っていない。クロロキシレノールの抗菌作用がフェノール由来なのか、塩素イオン由来なのかわからないけれども、現時点では結論が出ないので過剰な期待はしない方が良さそう。
予防はやはり手洗い。
なお、吐き気などの症状がよくなったからといってウイルスが体内から完全にいなくなっているわけではない。なので、まったく油断はできない。
また、このウイルスは下痢等の症状がなくなっても、通常では1週間程度長いときには1ヶ月程度ウイルスの排泄が続くことがある
ノロウイルスに関するQ&A|厚生労働省 Q17
なので、今後も予防対策を実践し続ける必要がある。よく、消毒用アルコールとかに『細菌・ウイルス対策に』と書いてあるけれど、アルコール消毒・逆性石鹼でノロウイルスを不活化することはできない。乱暴な言い方をすればアルコールや石鹸では『死なない』のだ*2。ただ、手洗いにより手に付着したウイルスの粒子を洗い流すことが非常に重要なので、石鹸を付けて大量の水で洗い流すことが大事とのこと。また、国立感染症研究所によると次亜塩素酸での手指の消毒は絶対にしてはならないとのこと。強アルカリかつ強力な酸化還元作用を持つから、当然っちゃ当然ではあるけれど、こちらにも注意。
手洗いの習慣はあるけれど、いままでの手洗いでは全然不十分だったみたい。苦い教訓になったけれど、もっときちんと手洗いをして予防に励もう。
関連文献:
1. 文部科学省食中毒病因物質の解説 (PDF) http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/06/13/1306691_07.pdf
2. 国立感染症研究所感染症情報センター
感染症情報センター:ノロウイルス感染症とその対応・予防(家庭等一般の方向け)
感染症情報センター:ノロウイルス感染症とその対応・予防(医療従事者・施設スタッフ用)
3. 厚生労働省ノロウイルス注意喚起ブロシュア。非常に簡潔でわかりやすい。手の洗い方の指示もあり。PDF http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/03_131004_1.pdf
5. 東京都健康安全研究センター 『家庭でできる ノロウイルスの消毒法 (PDF)』。理論はともかく、一番実用的か。http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/issue/health/webversion/web25images/norovirusdisinfection.pdf
6. 国立感染症研究所感染症情報センターノロウイルス感染症とは 割と専門的。興味のある人には面白いけどね。
7.おまけ。1995年の初版。当時高校生だったぼくは、たまたま書店で手に取ったこの本を読んで分子生物学への興味を高め、その門を一度はくぐることになった。大学院まですすんで、そのあとで方向性を決定的に変えることにはなったものの、生物の仕組みや多様性への興味だとかへの興味を抱くことになった最初の本。分子生物学は日進月歩の分野だから、すでに塗り替えられている知見もあるかもしれないけれどね。すでに絶版となっているようだけれど、この本は断捨離できずにいる。
おまけのおまけ。私の(感染症)履歴書
2-3年おきに大きめの感染症をやっているみたい。今回ノロウイルスにはかかっていないようだけれども気をつけよう。(ただし、感染していても、風邪のような症状しかでないこともあるとのことなので正確には不明)。
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