柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

バリ島最終日。やっぱり苦しむ。

4日目の朝。あっという間にバリ島最終日だ。彼女は朝からワヤン川沿いでのヨガレッスンを受けに。僕は部屋でMacbookに向かって写真の整理。この旅行中、今日までになんと1000枚近い写真を撮ってしまった。24枚撮りのフィルムだったら40本近い量。デジタルカメラだからこその力技だけれども、ピントの合っていないもの、露出オーバーのもの、構図がイマイチのものとかもたくさんあるし、繰り返してみるには多すぎるのでどんどん整理して行く。こういう時やっぱりMacは強力だ。
で、遅い朝食をさっと食べてバリ島観光へ。行き先はトゥガラランキンタマーニ高原。11時過ぎにホテルを出発してまずはトゥガラランへとライステラスを見に向かう。近道の山道と遠回りの真っすぐな道路、ドライバーは近道の方を行ってくれたんだけど、これがきつかった。体調全快とまでいかないところに左右上下のくねくね道。これはきつかった。

ライステラスは残念ながら刈り入れの後、ちょうど田んぼを鋤いている時期。青々とした美しい棚田を見る事はできなかったけど、それでもとても美しかった。10年前に正に同じ場所を訪れたんだけど、ここはとりあえず変わっていない。僕の父方の祖父は田舎で米を作っていたので昔は棚田もあったけど、今はほ場整備ですっかり姿を消しちゃってる*1。バリの棚田は昔のうちの田舎を思い出させてくれるような光景だ。とはいえ棚田ってトラクターなんかの機械が入る事もできないし、すべて手作業。生産性という意味では当然劣るし、今後観光地としてではなくいつまで残って行けるのかは残念ながらちょっと疑問だけど。
途中アタ製品を買いにお店に立ち寄ったあと、キンタマーニ高原へ。ここからはバトゥール山にバトゥール湖が一望できる。この山は実は活火山。最初は焼き畑かと思ったのは溶岩のようだ。そしてバトゥール湖はカルデラ湖。今いる場所は外輪山。これぞ絶景。レストランの入り口でからんころんと涼しい音を奏でる竹製打楽器ブンブンの音色もまた良し。


しかし、ライステラスといいキンタマーニ高原といい、物売りがとても多いのには閉口する。しかし彼らの値づけが面白い。『5000円』という声を完全に無視してたら一気に1000円まで大バーゲン。といったって1000円だって高すぎるから買う事なんてないけども。まあ大人の物売りはともかく子供の物売りに大してはちょっとビミョーな気持ちになっちゃうね。
帰りはちょっと遠回りをして真っすぐな道を通ってもらって3時前にホテルへ到着。かなり弱っていたので一時間横になり、4時にはチェックアウト。一時間横になっただけだけど完全に回復した。
チェックアウト後はウブド南のブンゴセカンのアートスタジオでブンゴセカンスタイルの絵を一枚購入。伝統的な細密画っぽいバリ絵画も捨てがたかったんだけど、家に飾ったらおどろおどろしくなりすぎるきらいがあるので明るく植物と鳥をモチーフにしたブンゴセカンスタイルに決めた。案内してくれたバリ人は関西弁ばりばりで『オーケー牧場』なんていうギャグを飛ばす怪しいおっさん。ところがこの人こそが僕がたまたま気に入った絵を描いた張本人だったのには驚いた。この後モンキーフォレストからウブド宮殿にむかう道沿いの店を冷やかしてウブドともついにお別れ。
飛行機は深夜1時にデンパサール発。ウブドを7時にたってからの時間がかなり大変だったのだけは難点だったけど、あっという間の四日間。リゾート内でかなりの時間を過ごした事もあってまだまだほんの序の口程度しか味わっていないのは重々承知だけど、それでも『濃密』という言葉がぴったりくる四日間だった。*2

*1:その後減反政策だかなんかで米作らなくなっちゃってるけれど。

*2:残念ながらハードボイルドワンダーランド、紛争と難民、銃・病原菌・鉄にまでは手が回らず。。。